みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第94章 第九十四話 一番欲しいもの
ゆっくりだけどギブスも取れてリハビリさえ終われば二人が待ってる家へ帰れる。
ベットの上でも自分なりにリハビリして退屈な時間を過ごす。
ベットの上に立ち足踏み運動をしているとドアが急に開いて健吾が病室に入ってきた。
当然リハビリなんて病室でしないように言われてる僕は吃驚してそのまま動きを止めてしまう。
「体の具合はどう? 」健吾が入ってきて見た所は僕が寝ているであろう場所。
そのままゆっくりと視線が上がってくる。
(えっと、何て言い訳しよう? )混乱する頭の中で僕の伝達細胞がオーバーヒートしてる感じがした。
「優輔、何してるの? 」
ほらね、やっぱり聞かれた!
必死に考える僕の格好は、右手だけヒーローみたいに上げて右足で立ち左足を持ち上げてる状態。
さすがにヒーローゴッコとかいう年でもない。
一目瞭然でリハビリしてましたと言っているようなものである。
「あはは…」乾いた笑いを発しながら左手で右手を支え下ろす。
さすがに僕も恥ずかしい。
「それで今日はどうしたの? 」これ以上追求されたくなくて話を大幅にすり替える。
「何だかはぐらかされた感じだけど、今のは見なかった事にしてあげる。今日来たのはね、俺の記憶が戻る前ってどんなだったのかな?って思っちゃって聞きに来たんだ」寝転んだ僕に掛け布団を被せてくれながら少し不安そうに聞いてきた。
(正直に言った方がいいのかな? 何だか今の健吾目に見えて落ち込んでる)不安になりながら健吾を見ていると念を押される。
「嘘は言わなくて良いからね? 」寂しげに微笑む健吾の顔を今すぐ抱きしめてキスしていつもみたいな太陽の光みたいに大らかな笑顔に戻したくなる。
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