みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第92章 第九十二話 幻? 現実?
「健吾? 健吾! 大丈夫? 健吾ぉー! 」頭を動かさないように額に手を当てて固定して耳元で呼ぶ。
数十秒しないうちに健吾が意識を取り戻した。
「優輔? 本当に優輔なのか? 」ゆっくり持ち上がってきた手が僕の頬に触れる。
懐かしい温もり。僕がずっと探していた手。
優しく触れてくれる大事なもの。
「うん。僕だよ。健吾。約束破る健吾なんて大嫌い。でも、大好き。ずっとずっと大好き。だけど一番中途半端な自分が一番嫌い」健吾を抱き起こしそのまま抱き締める。
気がつくともう夜中の七時を過ぎようとしてた。
僕達は二人で駅前まで行くと健吾が帰って来るのを待つ。
二人で懐かしい昔話を語っていると靖隆が駅から出てくる。
「靖隆! こっちこっち! やっぱり他人の空似なんかじゃ無かったよ! 」満面の笑顔で靖隆に手を振る横で何故か健吾の表情は曇ってた。
「そっか。今まで隠しててごめんな」靖隆の手が僕の頭を昔のようにガシガシ撫でると言葉を区切る。
健吾に向けられた靖隆の冷たすぎる視線。
そのまま健吾の事を殺しそうなほど怖くて冷たすぎる。
「ヤス。ごめん。迷惑ばかり掛けた」何故か張り詰める空気。何か一言でも言おうものなら全てが崩れ去りそうな予感さえしてしまう。
「後でちょっと面《つら》貸せ」靖隆がここまで怒ったのは久しぶりに見た。
でも、健吾は悪くないんだよ。こういう事だってあるかもしれないでしょ? 
「靖隆? あのね、健吾は……」僕が言い終わらないうちに靖隆が一人で先に行ってしまう。
家に帰り着くまで二人は顔も見合わせないし話しさえしない。
靖隆も僕とは話しても健吾とは一切口きかないし健吾も同じだった。
十五分もしない内に家に帰り着くと二人の晩御飯を温めなおす。
三人で食べてる間も剣呑とした空気が流れ続けていた。
晩御飯の後で僕が片付けてると二人は外の暗い闇の中に出かけていった。
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