みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第91章 第九十一話 置いて行かないで
何度も通いなれた道を歩いていく。
二人が住んでる家に遊びに行ってる途中。
コンビニでお昼ご飯と三人分のお菓子やジュースを買って再び大好きな人の家へと足を向ける。
何度も通いなれた道。
通る度に心から楽しい気持ちが湧き上がってくる。
いきなり吼えてくる犬にも慣れた。
塀の上で日向ぼっこする猫が大きな欠伸《あくび》をする。
何処から見ても平和そのもの。
いきなり鳴り響く携帯にも僕は幸せすら感じてた。
だって大好きな靖隆からの電話だったから。
「もしもーし。靖隆? 今向かってる所。うん。そうそう」何だか靖隆の声が少し変。
僕の場合突然健吾達の家に向かうから慌てて掃除してたりする。
なので、変なのもいつもの事と聞き流す。

『健吾が倒れて今中央病院に居る』僕の足が動きを止まってしまう。

え?
……嘘
ウソだよね?
嘘って言ってよ! 
「嘘だよね? 突然僕が行くから嘘言って誤魔化そうとしてるんだよね? そうだよね? 」必死に嘘だって言って欲しくて靖隆を問い詰める。
『嘘なんかじゃない』靖隆の沈んだ声。
しばらくの沈黙。そして僕の目には一杯の涙で視界が歪む。
「だって昨日だってあんなに一杯したじゃん! 元気だったじゃん! 」何をしたのかは言うのも恥ずかしい事してました。
『中央病院の待合室に居るから今から来いよ』僕の頬に一筋涙が伝う。
(ずっとずっと一緒に居るって…居るって約束したのに。三人で約束したのに)腕の力が全て抜け落ちて持っていた楽しむ為に買った筈の袋が全て地面に落ちていく。
『大丈夫か? おい! 優輔? 』靖隆の言葉が僕の耳を通る事無く何千キロ先から聞こえてきたように風邪と共に消えていく。
時間を追う毎に体が小刻みに震え始めた。
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