みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第89章 第八十九話 離別
まだ日が昇ってない時間に目が覚めると僕はこっそり部屋を抜け出す。
朝ごはんは作らなきゃいけないけど、それ以上に今醇ちゃんの隣に居ると気が狂いそうだったから。
『僕も健兄ちゃんずっとずっと昔から好きだったんだ』
そう言われた言葉を思い出すだけで泣きたくなる。
暗い階段を下りて一階のリビングへ向かうと何故か電気が点いてた。
「それで、健吾。優輔昔どんな子だったんだ? 」靖隆の声が聞こえてくる。
「優輔はね、拍子抜けする位に明るい子って居るだろ? あれの真逆。何を聞いても頷くか首を横に振るような子だった。俺も殆ど声聞いた事なかったな」何だか恥ずかしい。
「そうか。やっぱり何処かで辛い思いとかしてたんだろうな。お前も辛かっただろ」
「そうだな。出来ればちゃんと笑顔になって欲しかったり悲しければ思いっきり泣き付いて欲しかった。例えそれで優輔が心からの笑顔になれなかったとしても……」初めて聞く健兄ちゃんの心の中。
もう少し聞きたくて静かに階段に座り込む。
「ずっと気に掛かる事があるって頼み込みに来た時言ってたのは優輔の事だったんだな」何だかお話が見えてこない。
「ああ。ずっと優輔が笑えなかったらって思うとずっと気に掛かってな」健兄ちゃんが戻って来たのって僕の為だったんだ。
凄く嬉しい。
「でも、頼み込みに来た時は吃驚したぜ。急に一緒に住ませてくれなんて」
え? 健兄ちゃんと靖隆が一緒に住んでるの?
「元はと言えば父さんが離婚するのが原因だし、俺は優輔の笑顔見たかったから帰ってきた。初めて会った時もしかしたらって思ったんだけど、思い出すだけで悲しくなる事ってあるだろ? 」
「ああ。確かにあるな」静かに先を促す靖隆。
「それでまた笑顔曇らせたりしたら嫌だからさ。俺の自己満足かもしれないけど」話を聞いてる内に涙が頬を流れてた。
健兄ちゃん見ると緊張しちゃって声も出なくていつも醇ちゃんに僕の言いたい事伝えて貰って、心の何処かでもしかしたら僕なんて邪魔なだけなんじゃないのかな? って不安になってたんだ。
だから健兄ちゃんが遠くに行っちゃうって判った時も思いっきり泣けてた醇ちゃんが羨ましかった。
色々醇ちゃんに迷惑掛け過ぎてたから僕なんかよりもっともっと嬉しくなって欲しい。
楽しい思い一杯して欲しいって思うんだ。
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