みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第85章 第八十五話 涙と大嫌いチョコレートのバレンタイン!
学校の授業が終わり、皆が帰る中一人だけ教室に残る。
「優輔君。あのね、これ。食べて」琴美ちゃんがいつの間にか僕の隣に来てて綺麗にラッピングされた四角い箱を差し出してきてた。
「これ、本命チョコ? 」僕の聞いた言葉に琴美ちゃんがピクンと反応する。
「うん」少し琴美ちゃんの目が潤み始める。
琴美ちゃんも必死なんだろう。僕と一緒で。
好きな一番大好きな人に振り向いて欲しくて。
「ごめん。僕。好きな人居るから受け取れない。本当にごめん」椅子から立ち上がり、琴美ちゃんの目を見て断る。
次の瞬間琴美ちゃんの目から大粒の涙が零れ落ちた。
そのまま教室を駆け出していく足音だけを聞きながら自分の心に問いかける。
(もし僕が琴美ちゃんだったらどうして欲しいんだろう? もし僕が断られて逃げ出したら。多分追いかけられたら……諦めたくったって諦めれない! )それなら僕に出来る事は一つだけ。
琴美ちゃんありがとう。頑張って気持ち伝えてくれて嬉しかったよ。
多分僕だったらほんの少しでも相手にそう思って欲しい。
そのまま僕は先輩達の授業が終わるまで自分の席でチョコレート二つとにらめっこしてた。

空が赤くなり始めた頃、最後の授業が終わるチャイムがスピーカーからなり始める。
もう後には引けない。今日の一回ぽっきり。
僕の恋心は悲しいカウントダウンを開始したんだ。
泣きそうになる自分に叱咤激励(しったげきれい)しながら自分の教室を出る。
手には振られる為の最後のチョコレートを手に……
先輩の教室の前にある廊下で帰りの会が終わるのを涙を堪えて待つ。
出来れば別の場所で渡したいからチョコレートはランドセルに隠す。
やがてざわざわざわめき始めた先輩達の教室。
ドアが開いて皆帰り始める。
「あれ? 今日は誰に用事があるのかな? 」先輩のクラスに居る女子が聞いてきた。
「あの、健吾先輩と靖隆先輩居ますか? 」出来れば自分の教室で振られたい。
そしたら毎日諦めれるから。
いつかは我慢できるから。
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