みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第84章 第八十四話 歩み寄る気持ち
「そんなことで優輔の事避けてたのか。その程度の覚悟でキスなんてしたんか! 」光啓兄ちゃんの声が聞こえる。
初めて聞いた本気で怒った光啓兄ちゃんの声。
光啓兄ちゃんが見えた時立ってるのは光啓兄ちゃんだけで僕が長い時間待ち続けていた二人はその場で寝転がってた。
お兄ちゃんが僕の手を離して歩き出す。
「優輔。止めたければ止めてみろ」冷たく言い放つお兄ちゃん。
「健吾。靖隆。僕言った筈だよね? 優輔傷付けるなって。本当は僕が殴り飛ばしたかったんだ。でも、本当にそうなってしまった時、優輔の事迎えに行けるの僕一人だろうって思ったから。これ以上僕の大事な弟を傷つけるな! 」寒くなってきた空にお兄ちゃんの声がはっきりと響く。
無言のままお兄ちゃんは僕の隣を通り抜けていく。
「優輔。克俊の事嫌わないでくれな。あと、話し終わったら入り口で待ってるから一緒に帰ろうぜ」隣まで来ると目の高さを合わせて優しく言ってくれる光啓兄ちゃん。
公園に残ったのは僕と健吾と靖隆の三人だけ。
静かに二人に近付くと、上着はボロボロに破れ砂だらけ。息は荒く手は投げ出してる。
「一つだけ教えて」車の音も聞こえない中呟く。
二人の手がピクリと動いて気だるそうに起き上がり僕を見る。
「一人じゃないとダメ? どっちか一人じゃないとやっぱり嫌? 」今から言おうとしている言葉を考えると涙が出てくる。
恥ずかしくて苦しくて怖くて、でも、言いたくて……凄く辛い。
三人とも僕に好きって言った時こんな気持ちだったのかな?
誰一人として喋ろうとしない中、耐え切れなくなった涙が少しずつ乾いた地面に落ちていく。
どうしたらいいのかも、さっきの言葉を無かった事にするやり方も知らない。
時だけが無残に過ぎる。
二人の間に座り込みカバンにいつも入れてるお気に入りキャラクターの絆創膏(ばんそうこう)を擦(す)れて血が滲んでいる箇所にペタペタ貼り付けていく。
沈黙も貼り終わる頃には限界。
(早く教えて。僕…僕。どうしたらいいのか判んないよ)最後の一枚を張る時、僕の手が止まる。
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