みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第8章 第八話 一人の恋路と一人の決断 そして一人の旅立ち?
(そっか。国久は妬いてたのか。亮輔に。喧嘩した時僕が感じた様に。国久が亮輔に一瞬でも触れた事が嫌だった。殴った事が嫌だった。亮輔に触れていいのは僕だけなんだからと勝手に思ってた)
「確かにお母さんが結婚すればお兄ちゃんだよ。僕が兄弟以上に好きかどうかは別問題として。ごめん国久。国久とは友達以上では付き合えない」国久の抱きしめた手から力が無くなる。それを僕がそっと解き、そしてそのまま背を向けて歩き始めた。国久を残したまま。

(ごめんね。国久。多分僕としても国久と付き合ってた方がきつくないとは思うけど、それって逃げてるだけだし、僕には亮輔しか見えないから。亮輔じゃないと抱きしめられても恐怖…感じちゃうから。ごめん)

心の中でずっと謝りながら何処かに行こうとする。
気がつくともう空は暗く、雨雲が近付いてきている。そして僕が居るそこは亮輔と初めて会ったホテルの前。
(なんでここに来ちゃうかな? ここに来ちゃったら思い出しちゃうじゃん。忘れる為に家出してるのに)薄っすらと涙が浮かびそのまま引き返す。
近くの路地に入りそのまま地面にペタンと座り込むと涙がポロポロと零れ始め、これ以上落ちないようにと視線を高めに向ける。
(ここも何で来ちゃうの? ここ亮輔が助けてくれた場所だよ。それにすぐ隣の通りは国久と初めて殴り合いの喧嘩した場所じゃん)
何の為に出てきたのかわかんない。
僕の足りない涙を補うようにポツポツと雨が降り注ぎ始めるがどうしてもその場から離れられなかった。
どれ程の時間が経ったのだろう。大通りを行きかう人もまばらになり、小さな路地に目を向ける人もいない。
雨はあれから一層酷く降り雷まで落ち始めた。
寒さに体がカタカタ震え始め、涙か雨で視界は歪み、嗚咽は益々酷くなる。
それでも、ここから離れたくない。離したくない。例えここで命が尽きたとしても。
その辺りで僕の記憶は途切れた。
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