みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第81章 第八十一話 二人目の先輩
手を引かれたまま僕と先輩は図書室の一角に陣取っていた。
「それで、どうかしたのか? 」五分位黙り続けてる僕を覗き込んでくる。
「健吾先輩。昨日怖い先輩からお金持って来いって言われて……」考え続けた結果言えた事は状況の説明位。
それでも、必死だったんだ。
「脅されたのか。んで、誰に脅されたんだ? 」
「名前は知らないけど今日の放課後にお金持って屋上に来いって言ってた。お金渡したくないけどどうしたらいいのか判んなくて…先輩に聞きに来たの」シュンと項垂れながら言った僕の言葉に先輩は僕の頭をガシガシ撫でて任せとけって自分の胸を思い切り叩いて咽《むせ》てた。
お昼休みが終わる頃、僕は先輩と屋上に行く前に待ち合わせ。
(任せとけって大丈夫なのかな? )不安に思いながらも帰りの会が一時頃終わって先輩が来るのを自分の教室で待ってる。
健吾先輩が授業終わったら僕の教室まで来てくれる事になってるの。
後ろのドアが開いて先輩がキノコみたいにひょっこり顔を出す。
僕を見つけると優しく笑いながらおいでと手で呼ぶから僕は鞄を持つと先輩の近くまでトコトコ歩いてく。
廊下に出ると健吾先輩ともう一人。
目とか頬に蒼あざを作ってた怖い先輩。
「ほら。ヤス。言う事あるんだろう? それともまだ懲りずにやるつもりか? 」ヤスと呼ばれた怖い先輩が健吾先輩の一言に肩がピクッと動く。
「その。悪かった。もうしない。ごめんな」怖い先輩が右手を差し出してきた。
呆気にとられながらも僕も手を出して握手する。
「これからは仲良くしてくれ。本当にごめんな。おでこ痛いか? 」左手を急に伸ばしてきて僕の額を摩ってきた。
(もしかして、この先輩って元々顔が怖いだけ? )少し拍子抜けする。
「僕こそぶつかってごめんなさい。顔大丈夫? 」僕も空いてる手を必死に伸ばすけど届くはずも無く虚しく宙を舞う。
ヤス先輩が、かがんで僕を担ぎ上げると健吾先輩に言う。
「健吾。行くんだろ? 俺にも付き合わせろよ」僕を担いだまま屋上へと向かっていく。
心臓がドキドキし始め怖くて少し涙が出始める。
服の袖で拭おうとするけど、ヤス先輩が僕の手を止めてハンカチで拭ってくれる。
「男だったら度胸据えなきゃな」やっぱり顔が怖いだけ。心はとっても優しい先輩なんだ。
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