みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第80章 第八十話 信じる心
暫く歩くと、急にお父さんが口を開く。
「優輔。ちょっとだけ寄り道していいかな? 」お父さんの言葉で近くの公園に向かう。
薄暗い公園にあるベンチの前で止めるとお父さんにランドセルを渡して前にあるベンチに座る。
「優輔。本当に自分で転んで怪我したの? 」ゆっくり僕の額を触りながら聞かれた言葉に少し体が跳ねた。
何も言えずお父さんの目を見る事も出来なくて俯く。
「転んだとしても凄いスピードで転んだんだね。どれだけ急いでたの? 」
だんだん耐え切らない涙が頬を伝い膝の上に置いた手に落ちる。
「黙ってちゃ判んないよ? 正直に話してごらん。話したら僕でも力になれる事あるかもよ? 」
「言えない…ごめんなさい」こんな事言ったら見捨てられちゃう。
「僕はそんなに信用出来ない? 」悲しそうな目をして見つめてくるお父さん。
「違う。でも、迷惑掛けちゃう」お父さんの目を見て一生懸命言う。
「迷惑は気にしないけど、優輔がそんな暗い顔してる方が僕は辛いんだけどな」
暫くの沈黙。
嬉しさと脅された時に言い返せなかった悔しさが込み上げてきて涙がどんどん溢れ出す。
「あのね、足引っ掛けられて転んだの。足引っ掛けた人達が明日五千円持ってこいって……」言い終わった時お父さんはそうかと呟くと暫く顎に手を置いて何かを考えてた。
ゆっくり時間だけが過ぎていく。
空に光る星達が僕を応援してくれてるように見える。
「優輔がどうしたいのか判らない。だから、こうしよう。その五千円お小遣い前借りさせてあげる。そしたらその五千円は優輔の物。どう使うかは優輔次第」お財布から五千円札を出すと僕に渡してきた。
「もし、毎月欲しかったらどうしたらいい? 」
「その五千円をいつでもいいから返して。そしたら毎月お小遣いあげる。判った? 僕は優輔の事信じてるからね」僕のランドセルに着けているお財布袋にお金を入れるとランドセルを僕に渡してくれる。
「それじゃ、帰ろうか。言っておくけど、ちゃんと先生の許可は降りてるからね。僕は退院できるんだけど、車椅子じゃ皆に迷惑掛けるから入院してるだけだから」ランドセルをかるうとそのまま車椅子を家に向かって押していく。
当然お父さんの背中で前が見えないから横から覗きながら進んでいった。
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