みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第80章 第八十話 信じる心
病院で診察やら検査を受け終わる頃には外も暗く、待合室には優夜お父さんと何故か琴美ちゃんが居た。
看護婦さんが優夜お父さんを診察室に運んでいって僕は琴美ちゃんの隣に腰を下ろす。
額にはガーゼと頭からネットを被せられてるから何となくかっこ悪い。
「優輔君大丈夫? 痛くない? 」心配そうにこめかみに皺を寄せて覗き込んでくる。
寄っている皺を両手の人差し指で広げて消す。
「痛くないって言ったら嘘だけど、そんなに皺寄せてたら跡が残っちゃうよ」にっこり笑って伝える。
「誰かに何かされた? 」
一言で不安が舞い戻ってくる。
『本当に許して欲しいなら明日五千円持ってきな。放課後屋上に居るから』
頭の中で再生される怖い声。
お小遣い貯めてる時もあるけど多分五千円なんて大金持ってない。
お年玉は通帳の中で亮輔お父さんが持ってるし、豚さんの貯金箱に入ってるのはせいぜい千円位。
明日までに持ってかなきゃ何されるかわかんない。
「誰にされたの? 私がやっつけてあげる」両頬を挟まれ無理やり琴美ちゃんに顔を向ける形になる。
(そんな事言えないよ。琴美ちゃんが危なくなっちゃうもん)涙が溜まり始めた目元を拭うと何も言えなくてそっぽを向く。
病院の先生には嘘を吐いた。
一人で足がもつれて転んだって。
本当の事言ったら後が怖いから。
「何かあったんでしょ? 私にも教えてよ。力になるから」必死に隣で言ってくれる琴美ちゃんの言葉は嬉しいけど、僕が自分で何とかしなきゃいけないんだ。
僕一人で何とかしなきゃ。
優夜お父さんが戻ってきた後一緒に晩御飯を食べる為に家族全員で行ったお店に入る。
それまでの時間僕は一言も優夜お父さんとお話しなかった。
全部知られそうで。またお父さんが大変になって欲しくないから。
琴美ちゃんをお家に送った時凄く悲しそうな目で琴美ちゃんが僕を見てた。
明日の事考えたら笑える状態じゃなかったけど琴美ちゃんを安心させる為に無理やり笑ってまた明日って言うと、お父さんの車椅子を押して次の目的地であろう病院に向かう。
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