みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第79章 第七十九話 授業参観と恐怖
真相はどうなのかなんて知らないけど僕とか醇ちゃんからしたら十分過ぎる位怖い。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響く中僕は廊下の床に座ったままガタガタ体を震わせていた。
「こんな所に座り込んでどうした? 」突然かけられた知らない声。
優しくて穏やかな声がした方に顔を向ける。
「泣いてるのか? 男の子なら強くならなきゃ、好きな子守れないぞ? 」優しく笑いかけてくれた先輩? は僕の頬を流れる涙を人差し指で拭ってくれる。
髪の毛は僕みたいに少し茶色くなくて、真っ黒で少し長めのスポーツ刈り。目は少し細い。微笑んだ顔は爽やかって感じじゃないんだけど何となく怖くは無かった。
無言のまま見上げていると、頭を撫でながら聞いてくる。
「悪い。ちょっと一緒について来れるか? 」聞かれた言葉に頷くと僕を抱き起こすとおでこにハンカチを当てて一緒に何処かに行く。
五分ほどで着いた場所は保健室。
「すみません。廊下で怪我してる子が居たので連れてきました。多分一年生……? ご家族の方居ると思うので呼んできます。そうだった君、名前とクラス教えてくれる? 」しっかりした口調から先輩だと勝手に判断する。背も僕より随分高いし。
「一年二組の……優輔です」言い終わるが早いか先輩が保健室を出るのが早いか判らない位に飛び出していく。
保健の先生(養護教諭)は、僕の額に付いたハンカチを取った後暫く見ると、押さえててねって言いながら自分の席にある受話器を取った。
数分経つと優夜お父さんがさっき出て行った先輩におんぶされて入って来る。
ベットの上に優夜お父さんが座ってその前まで僕が行くとハンカチをそっとお父さんが外した。
暫くじっと見つめて僕の額にハンカチを当てる。
「お父さん授業中ごめんなさい」謝るとお父さんが一言だけ返事を返した。
「そんな事は後でいいからしっかり押さえてて」そのまま向き直り保健の先生に何か話し始める。
僕はそのまま額を押さえつつ先輩とお話しに向かう。
「先輩。ありがとうございます。あの、先輩の名前教えて貰ってもいいですか? 」聞きたい事は素直に聞く。
「健吾《けんご》って言うんだ。宜しくな。何か困った事あったら五年三組に居るからいつでも来いよ」頭をガシガシ撫でられて僕は保健の先生と一緒に車で病院まで運ばれた。
優夜お父さんと健吾先輩を残したまま……
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