みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第77章 第七十七話 頑張りと優しさ
お兄ちゃんは中学生だから千円。
僕も早く中学生になりたいな。そしたら、一杯お菓子買える。でも、何でか知らないけどお兄ちゃん一ヶ月五百円しか貰った所見て無いんだよ。
顎《あご》に人差し指を当てて考えながらお兄ちゃんに引っ張られていく。
真夜中を過ぎると本当に外は寒くて優夜お父さんが僕のジャンバーに付いているフードを被せてくれる。
来月は一日十円で過ごさなきゃ! なんて考えながら右手はお兄ちゃん。左手は優夜お父さんと繋いで薄暗い住宅街をファミリーレストランへ向かって歩いていく。

大通りに出るとすぐ傍にあるレストランに行こうとしたんだけど、場所が悪かった。
二階建てで入り口が二階にある。
車椅子の優夜お父さん。お兄ちゃんと亮輔お父さんで車椅子を運ぶとなるとそれこそ空腹で優夜お父さんが落っこちちゃう!
仕方なく五百メートル位離れた場所にあるレストランに向かう。
そこのレストランは一階建てで一ヶ月に一度だけ亮輔お父さんとホテルに泊まる時によく行ってるレストランなんだ。
メニューも覚えてるし、どれが美味しくてどれがいまいちなのか僕は知ってる。
カランと景気良い音を立てて扉をお兄ちゃんが開ける。
お兄ちゃんがドアを開けたままお父さん達を通す。
お店の奥からいらっしゃいませーといつものお姉ちゃんが出てくる。
ここのお店は一家で営業してて、とってもアットホームって亮輔お父さんが言ってた。
「今日はご家族揃って来られたんですか? 」ニコニコ笑いながら聞いてくるお姉ちゃんに僕が答える。
「うんっ。今日は皆で来たの。それでね、車椅子も一緒に座れる場所ある? 」小首を傾げて聞くと、お姉ちゃんは少し考えて、裏に戻っていく。
僕もお姉ちゃんの後ろをトコトコ向かおうとした時にフードを後ろから引っ張られる。
「優輔。迷惑だろ」眉間に皺《しわ》を寄せてお兄ちゃんが怒り始めた。
「ケホッ。急に引っ張らないでよ! 苦しかった! 」お兄ちゃんを追いかけてポカポカ叩いてると、優夜お父さんがクスクス笑い始める。
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