みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第73章 第七十三話 必要な無茶
「優ちゃん何処行ってたの? 」醇ちゃんが近付いてくると僕の肩の服を引っ張って椅子まで一緒に戻る。
「優輔。マフラーどうした? 一番のお気に入りじゃなかったか? そうそうこいつ風呂までマフラー持って来た時は本当にびっくりした」もう何度聞くか数える事も面倒くさくなった言葉をまた言い始めて、さっきのお返しとばかりにお兄ちゃんの横腹を思いっきりこそぐる。
そこに醇ちゃんや光啓兄ちゃんまで参戦してきて、お兄ちゃんはもう必死。
笑い死にしそうな勢いで益々静まり返った病院に笑い声が木霊する。
「そんなに大声で笑ってたら他の患者さんに迷惑でしょ? 」腕を組んだまま康宏おじちゃんが仁王立ちしてて何だか怖かった。
何だかじゃなくて完全に怒ってたんだと思う。
「克俊。優夜兄ちゃんが呼んでたよ。それと、優輔は僕と一緒に帰ってご飯食べようね」怒る事を怒ったら後はすっきりにこにこ笑い始める所は何となく優夜お父さんに似てる。
「優輔。ちゃんといい子にしてるんだぞ? 後で光啓にいい子にしてたか聞くからな! 」いつも迷う事無く出てくる光啓兄ちゃんに聞くって言葉は聞き飽きるくらい聞いてきた。
「判ってるよ。僕元々良い子だもん」これも僕とお兄ちゃんのお決まりの台詞。
どんな悪戯しても光啓兄ちゃんに口止めしてるから大丈夫。と僕としては思いたい。
「本当だな? 例えば光啓の顔に油性マジックで落書きとか良い子の優輔はしないよな? する訳ないもんな? 本当にしてないよな? 」だんだん怒りモード全開で僕の頬(ほ)っぺたを両側に引っ張る。
「いひゃい! ひへはいほん! ほおくじゃあいおん! 」必死にしてない! 僕じゃない! と訴えるものの、そこまでばれていたとは。
侮り難し光啓兄ちゃんとお兄ちゃん。
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