みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第73章 第七十三話 必要な無茶
「ごめんなさい。多分それ、僕のせいじゃないの? 」居ても立ってもいられなくて先生のズボンを引っ張る。
僕の為に無茶しようとしてる事は僕でも理解出来て、無茶をする事がどれ位危ないのかは今僕が居る周りの空気の緊張が教えてくれていた。
「別に優輔君のせいとかじゃないと思うよ? そんなに泣きそうな顔してちゃお父さんがそれこそ病気になっちゃうよ? 」そっと僕の頭に添えられた大きな手。
それでも多分お父さんは僕の為に何かをやろうとしている事。そしてそれをする事によって今こうやって皆が悩んで話している事。何となくだけど理解する。
「でも、僕が言わなければお父さんが無茶な事言わないでしょ? 言ってないでしょ? 」僕の頬を伝わる水分の感触に初めて涙が零れてる事を自覚した。
「優輔。優夜兄ちゃんは無茶ばかりしてるけど、どれも必要な無茶なんだよ。生きる為や何かを守る為に多少の無茶は必要だと僕は思うな。だから自分を責めちゃ駄目。判った? 」頬に触れてきた優しくて大きな手の感触にだんだん落ち着いてくる。
「あれ? いつもつけてるお気に入りのマフラーはどうしたの? 」言われて改めて気付いたマフラー。
僕がお気に入りなのは、別に自分自身が気に入って買って貰ったとかではなくてあのマフラーは優夜お父さんのマフラーを特別に二枚のマフラーにわけて貰ってお兄ちゃんと僕だけのペアマフラーなの。
お兄ちゃんとペアって言うのも嬉しいんだけど、それ以上に優夜お父さんが近くに居てくれるようで冬場が近付いてきたら肌身離さず持ち歩いてる。
小さい時はお風呂にまで持って行こうとして怒られたっけ。
「ちょっと寒そうだから貸してるの。でも、ちゃんと返してもらう」嘘を付いても多分お兄ちゃんが光啓兄ちゃんに話してそこから康宏おじちゃんも聞いてそうで嘘を言った所で無駄な気がした。
「そっか。そしたら克俊の所に戻って一緒に待ってて。そしたら今日の夜ご飯は何か美味しいもの作ってあげる」にっこり微笑んで僕にバイバイと手を振ってくる。
これ以上ここに居ても邪魔になりそうだから頭(こうべ)を垂れながら待合室に居るお兄ちゃん達の所へと戻っていく。
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