みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第72章 第七十二話 優夜お父さん
「優夜兄ちゃん。ごめんなさい。僕のせいで……ぼく………のせいで…………ごめんなさい」二粒目、三粒目と落ちてくる涙の意味は判らないけど優夜お父さんがどんな顔してどんな事を言うのか気になって仕方ない僕はたまにお兄ちゃんの背中から顔を出す。
「どうした? 克俊。もし交通事故の事で謝ってるんだったら謝んなくていいんだよ。あれは親として当然の事をしただけだから。僕としてはそれが嬉しいんだよ。だから謝らないで」急にしがみ付いてたお兄ちゃんが動き出して、僕は必死にしがみ付いたまま前を歩くお兄ちゃんの足を踏まないように小刻みに後を付いて行く。
優夜お父さんの右手がお兄ちゃんの頬に触れ僕は何だか羨ましかった。
(僕、まだお父さんに触れてもらってない。お兄ちゃんいいな)場違いなのは判ってるけど、やっぱり僕だって触れてもらいたい。
マジマジと下から見上げていると僕の頬に触れてきた温かい手。
その手が優夜お父さんの手だと認識するまでそんなに時間はかからなかった。
「それで、克俊。何個か教えて欲しいんだけどダメかな? 」微笑んだままお兄ちゃんに聞いて来た瞬間にお兄ちゃんと僕は緊張する。
(何を言っちゃダメだったっけ? えっと、えーとっ……)必死に思い出そうとする僕を尻目にお兄ちゃんが頷く。
「その子僕の事お父さんって言ってたけど……」考える余裕も無く切り出された自分の事。何を言っちゃいけないことなのかまだ思い出せないままの僕にお兄ちゃんが僕の腕を掴むと優夜お父さんの前に引っ張り出しながら言ってくる。
「ほら。自分で挨拶しな。それ位できるだろ? 」
本当はいろんな事話したいのに何を言っちゃいけないのか判んない僕は上擦る声を必死に堪えながら挨拶する。
「僕、僕、僕の名前は優輔(ゆうすけ)…です」それ以上何か言わないうちに急いでお兄ちゃんの後ろから腰に手を回してしがみ付いた。
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