みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第70章 第七十話 優夜の子育て日記その11(優夜編最終話)
「体で感じた痛みや傷。確かに痛いです。でも、心に出来た傷とどちらが痛いでしょうか? 」僕の本心。今日どうしても言いたかった言葉。優輔の代わりにちゃんと伝えたかった言葉。僕ちゃんと伝えられてるかな? 
「優夜。どういうことだ? 優輔何も言ってなかったぞ? 」本当に何も聞いてなかったんだろう。亮輔の目を見ればすぐに判る。
「私の病室で優輔が泣いてたんです。必死に声を殺して涙が零れないように袖で拭いながら私の寝ている隣で一人静かに泣いてたんです」
「ほう。それはどうしてなんですか? 私にも聞かせてください」初めてはっきり聞こえてきた隆文君のお父さんの声。
「優輔に事情を聞くと教えてくれたんです。学校の放課後に隆文君から優輔には母親が居なくてお父さんが二人も居る変態親子だって。泣きながら必死に伝えてきたんです。確かに家は普通の家族とは違います。普通はお父さんとお母さんが居て子供が居て。でも、父親が二人居るからと言って子供も変態なのでしょうか? 私の代わりに今廊下で待ってくれている克俊という長男が優輔の面倒を見てくれていました。克俊と私達両親は血なんて繋がってません。それでも大事な家族なんです。私にとってかけがえのない大事な家族の一員なんです。優輔はどれ位傷付いているのか正直私も判りません。多分将来社会に出た時に色んな思いするでしょう。でも、今、こんな小さな時から社会と同じ思いをする必要があるんでしょうか? 社会に出てからでも遅くないと思います。色々 不躾(ぶしつけ)な事ばかり申し上げてすみませんでした」頭を深く下げ亮輔に帰ろうと伝える。
もう言うことは言ったし謝ることもちゃんとした。そして優輔の思いも心が痛いって叫んでた事も伝えた。
僕にはもうこれ以上の事は今回出来そうにない。
ふとノックもなく開いた職員室のドア。
そこには克俊が立ってた。
俯いたまま光る物を床に落としながら静かに立ってる。
「優夜兄ちゃん。ありがとう。ありがとう」声をひねり出すように告げてくる言葉に僕は一言だけ返した。
「優夜兄ちゃんなんて辞めてよ。僕はお兄ちゃんじゃないよ。お父さんだよ」にっこり微笑みながら告げた言葉は克俊に届いたんだろうか? 届いてくれるといいな。
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