みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第69章 第六十九話 優夜の子育て日記その10
「でしょ? でも、本当に血は繋がってないし僕は小さい時から近くに居た人たち誰とも繋がってなんてなかった。でもね、家族って何だと思う? 」
「一緒に住んでる事? 」
僕も克俊も話し始めてから車椅子は動いてない。それでも今話さないといつまで経っても話せない事だと思った。
「そうだね。でも、一緒に住んでるだけで家族なのかな? それが本当の家族って物なのかな? 」
「どういう事? 」本当に不思議そうに聞いてくる。
「僕入院してたよね? 僕は入院してたんだから一緒には住んでいない。そしたら僕は克俊の家族とは違うって事にならないかな? 」何かを隠したまま話をしても意味がないと思った。
全てをさらけ出してぶちまけて恥ずかしさもかなぐり捨てて話をしなきゃいけない。
そうしないと思いは伝わる事はない。頑(かたく)なに閉じた心の中まで僕の言葉は届かない。
「それは違う! 優夜兄ちゃんは大事な家族だよ! 」真剣に答えてくれる克俊。そう答えてくれる事が嬉しい。
「そっか。それじゃ克俊がさっき言ってた一緒に住んでる事が家族って事は違うね」ちゃんと判る様に話さなきゃいけない。でも、安易に答えを教えてもいけない。
答えは自ら見つけるものだから。
「うん。それじゃ、優夜兄ちゃんはどういうのが家族だと思う? 」
「どうだろうね。僕も克俊に聞いてるけど僕の出した答えがあってるのかと聞かれると微妙なんだよね。克俊。僕が言ってた家族ってどういうものなのかって疑問の答え見つかったら教えて僕も一緒に考えたいからさ」それだけ呟く。
他に言葉は要らないはずだ。
僕の中に克俊に投げる言葉はもうない。
「うん。判った。それじゃ、学校行こうか」
「うん」
それから僕達二人は暗い街灯だけが照らす町並みを小学校に向けて歩き始める。
ひたすら無言のまま車椅子は動き続けた。
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