みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第69章 第六十九話 優夜の子育て日記その10
優輔を康宏に任せて今僕は克俊が車椅子を押して小学校に向かってる。
何だか口数が少ない克俊だけど色々と僕が入院していた間優輔の面倒を見てくれてたんだと思うんだ。
遊びたい盛りの克俊も遊ばせてあげる事も出来ず、辛かっただろう。
「ねー、克俊。長い間ごめんね。優輔面倒見てくれてたんでしょ? 遊びたいだろうに我慢して家の事とかしてくれてたんじゃない? 」そのまま直球で言葉を投げかける。
「優輔の写真一杯撮ってるから元気になって家に帰ってきたら一緒に見ようね」僕の後ろに居るから表情は見えないけど、何となく声は暗い。
「優輔の写真だけじゃなくて僕は克俊の写真も一杯見たいな。克俊。血繋がってない事気にしてる? 」車椅子が止まる。
無言の沈黙とすれ違う人が僕の後ろに居る克俊を見ながらすり抜けていく。
後ろで何かが動く気配がした。
多分泣いてるんだろう。
小さかった克俊にとって僕の事故は負い目でしかなかったはずだ。
そしてその負い目は血の繋がった優輔の面倒を見る事で償おうとあの小さい僕の知ってる優しい克俊なら思うはず。
これでも一応克俊の親なんだから。その位判るよ。
「いや。気にしてないよ」何とか隠そうとしてるみたいだけど涙声になってるから僕は判るんだ。克俊が泣いてる事。
後ろで必死に涙堪えて我慢して強がって……
それでも僕を安心させたい為に気にしてても気にしてないって言ってくれてる事。
「克俊。僕はね、お母さんと血が繋がってないんだよ? 知ってた? 」突然話し始めた昔話。
当然亮輔が話していなければ克俊にとっては初耳だろう。
「え? 血が繋がってないって」少しだけ鼻を啜る音が聞こえてきた後に拍子抜けした声。
やっぱり亮輔は話してなかったんだね。
「僕の本当のお母さんは居ない。と言うよりも僕は死んでると思ってるんだ。実際居るんだけどね。今のお母さんは僕の記憶がない時にある事情で僕を引き取ってくれたんだ。そして僕はそれを知らないまま育って亮輔に出会って恋して色んな事考えてきたけど、克俊から見て僕とおばあちゃんって他人に見える? 」満天の星空を仰ぎ見ながら静かに問いかける。
「見えない」一言だけ聞こえてきた。
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