みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第69章 第六十九話 優夜の子育て日記その10
「康宏。お願い。何も聞かないで今だけは明日までは絶対に外せない用事があるの。康宏からも頼んで。お願い。お願い」康宏にも看護士さんにもただひたすら頭を下げる。
暫くの時間が経った後、静か過ぎる病室の中静かに溜息が聞こえた。
「はぁー。優夜兄ちゃんの事だから今じゃないとどうせ駄目なんでしょ? 今回までだよ? こんな無茶な事」それだけ言うや否や看護士さんと廊下に行きなにやら話し込んでる。
暫くの沈黙の後廊下でドタバタ足音が聞こえ、康宏とは別にもう一人の男の声。
恐らく主治医なのだろう。
それから数分すると廊下へと続く扉が開かれ一台の車椅子と私服姿の主治医が入ってきた。
「優夜さんが眠り始めてからどれ位の時間が経ってると思いますか? 」ただ一言無表情のまま告げてくる。
「えーっと。優輔が小学生って言ってたから僕が寝てから最低七年は経ってます。でも、僕にとってはほんの少ししか寝た気がしないんですよ。面白いですよね。浦島太郎みたい」恐らくちゃんと理解しているかの確認だろうと思い僕はニコニコしながら主治医に語りかける。
「判りました。ちゃんとどれ位の時間が経過したのかお話しましょう。七年間ではなく八年間経過しています。明日から今までの事等お話しなければならないので明朝にはちゃんと戻ってきてくださいね」朗らかに笑いながら車椅子をベットの横に置いてそのまま先生は廊下へと消えた。
「よかったね。優夜兄ちゃん」先生と交替にベットの横に来てくれる。
「ありがとう。あと、悪いんだけど頼みがあるんだ。克俊に優輔の小学校教えて欲しいから優輔をその間だけ預かってくれない? 」何とも自分勝手なお願いと判っていてもこの暗い夜道を小学生の優輔一人で帰らせることは出来ない。
「判ってる。優輔君何だか落ち込んでたからそれが今回の無茶した理由でしょ? 」にっこり微笑んで詳しい事も言わない僕に判ってるよと言ってくれる康宏は本当に優しいと思う。
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