みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第68章 第六十八話 優夜の子育て日記その9
優輔のその気持ちが僕には凄く嬉しい。
十分位ずっと抱きしめて頭を撫で続けあんまり待たせちゃいけないと思い出す。
そう。克俊を始めとする康宏達。
「優輔。ちょっとお願いがあるんだけど。聞いてもらってもいい? 」にっこり微笑んだままの僕が尋ねる。
まるではじめてのお使いを頼まれた感じがするのは僕だからだろうか? 
「うんっ。何をすればいいの? 」初めて見れた満面の笑顔。
太陽がポカポカ暖かく当たる草むらに一輪だけ咲く小さな花の様に周りも温かくなる気がしてしまう。
そんな笑顔を見せてくれる優輔に頼みたい初めての頼み事は。
「看護士さんに僕の部屋に来てもらうように伝えて欲しいのと、克俊たちに二十分後に僕の部屋に来るように伝えてきてくれない? 」一つ頼む度に指を一本ずつ立ててお願い事を二つする。
「わかったぁー」元気良く返事をしてベットから降り、スキップしそうな勢いのまま廊下へと消えていく。
(さて、次は僕が頑張る番。看護士さんが来たら退院は無理かもしれないけど今日だけの外泊届けは受理して貰わないと……)
看護士さんは優輔が部屋を出て行って二分位した頃に部屋に来た。
「優夜さんどうされました? 」看護士さんは結構のんびりしてる。
夕方のドタバタとはかけ離れてるその雰囲気に一瞬戸惑ってしまう。
「あの、突然で無茶な事言ってるのは判るんですけど、どうしてもお願いしたいことがありまして」
「なんでしょう? 」小首を傾げながら聞いてくる少しオットリ系の看護士さん。
「退院って言うのは多分無茶でしょ? だからせめて今日一日だけ…いや、明日の朝まででもいいから外泊許可をくれませんか? 」僕がそれを告げた途端看護士さんの顔が一瞬にして凍りつく。
無理もない。ここは恐らく隔離病棟で僕は最低七年間も眠り続けた患者なのだ。
外に出て現実を目の当たりにした時どんな状況になるのか判ったものでもない。
そんな事僕だって知ってる。
でも、僕は行かなきゃいけないんだ。優輔の名誉に掛けて。絶対に亮輔が話し終わるまでの間に学校に行って親として僕も話さなきゃいけない。
(僕は親なんだから! )
「そ。そうですね。ここって何も無いから退屈なんでしょう? 何か面白いもの持ってきますから明日まで待ってください」話をすり替え始める。
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