みんな・愛してるよ
みんな・愛してるよ
成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
みんな・愛してるよ 第67章 第六十七話 優夜の子育て日記その8
(あぁ、この子が泣いてたんだ。良かった。ちゃんと目で見えるしちゃんと声も仕草も服装も抱きしめてあげる事も出来るんだ。良かった。ちゃんと僕はこの子に何かをしてあげれる)
「どうして泣いてるの? 何か学校で嫌な事あった? 」動きにくい体を頑張って泣くのを堪えている子供の頭に持っていく。
「え? 優夜お父さん起きたの? 本当に優夜お父さん? 」急に問いかけられた事でびっくりしたのかはたまた急に僕の声が聞こえた事に動揺したのか判らないが少年は僕の顔を涙を拭う事も忘れ見つめてくる。
その少年は鼻が高くて瞳と髪は僕と同じくらいの茶色。目はまん丸としたかわいい目。
何処となく僕と亮輔に似てる。
(え? 優夜お父さんって言った? でも、克俊じゃない。誰? この子)多分僕の顔は目を見開いてマジマジと観察するように凝視して、僕の事をお父さんと呼んだこの子の事を見ていたんだろう。
少年は座っていた椅子を跳ね飛ばし廊下へ続くドアを開け放つ。
(もしかして嫌われた? でも、誰なの? あの子供……)呆然としてる僕を余所に時間だけが過ぎていく。
数分後、僕の病室には看護士さんやら担当のお医者さんやら忙(せわ)しなく出入りし始める。
入ってきては何か僕の体に不調がないかとか検査に回されまくり、また僕に会いに来て様子だけ見るとそのまま出て行ったり。
何がしたいのかなんてさっぱり。
カーテン越しに差し込む光を見ると朱色に部屋が照らされている。
この病室には僕の衣服以外何も置かれていない。
今が事故してから何年後なのか何月何日なのか時間は何時なのかそれすらの情報も何一つ置かれてはいなかった。
もう一度あの少年に会ってみたい。
何を悩んでるのかどんな事が不安なのかちゃんと教えて欲しい。
克俊元気にしてるかな? 亮輔はちゃんとお父さんしてくれてるかな? 
僕が寝ている間もちゃんと生活出来ているんだろうか?
何も情報がない部屋だと考えることは常に子供の事や亮輔や国久一家の事。そして両親の事。
ドアがノックされる。
286
最初 前へ 283284285286287288289 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ