みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第63章 第六十三話 優夜の子育て日記その4
会社に着くと休む暇も無く責任者と話して、重役会議を旅行中の国久抜きで取り付ける。
そのまま僕は雑用を済ませ家に帰り着いた時には既に深夜三時を回っていた。
会議に出れるのは会長とか社長と副社長と秘書長等それぞれの重要な人達だけで行われる為僕の出席は認められない。
だから会議の時間も含めほぼ全ての空き時間を一人でこっそり誰から漏れているのかを調べ始めた。
それから数日経って僕は一つの結論に行き着く。
情報を漏らしている人物は特定出来て次の取引先と日取りまで調べは着いている。
でも、そのまま亮輔に話したとしても多少軽めに終わるだろう。
だからきちんとした証拠を作らなきゃいけない。
それが例え克俊の帰ってくる日でも……

取引当日の夕方から取引場所近くの草むらに汗で滲む手でデジタルカメラを握り締め息を殺し身を潜める。
数時間、息を潜めて待っていると二人が現れた。
一人は会社の開発担当で働いている平社員、そしてもう一人はライバル会社と思われる背広を着た二十代前後の男。
暗くて取引現場を写せなければ意味がないからフラッシュを点け封書の取引される瞬間を撮ることに成功。
フラッシュで気付かれる事はわかってるからさっさと逃げる。
一目散に逃げていると後から何度も聞き慣れた音が鳴り響く。
何とか横にステップを右側に踏み込むと、左肩に覚えのある痛みが走る。
立ち止まるわけにはいかず、さらに加速して走り去った。

家に帰り着くと右手にデジタルカメラを握り締めたままリビングに向かう。
ドアを開け、腕を伝って床に落ちる血を見た瞬間二人共食事を中断してドタバタと救急車を呼び付け始める。
病院に運び込まれそのまま僕は強制的に入院。
床に落ちる血を見たときの亮輔の顔は初めてラブレターを渡したあの時に国久が言っていた『あんな状態』が目の前で見えた気がした。
顔色は真っ青で目は生気の欠片すら見えないほど。
呆気に取られたように腕の力が無くなった瞬間まで見てしまった僕は自分の肩の痛みよりも亮輔の暗い顔が気になって、暗くて不気味で静かな一人部屋の病院のベットで掛け布団に包まり一人眠れないままごろごろと寝返りをひたすら闇に光が差し込むまで打ち続けるのだった。
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