みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第56章 第五十六話 混沌
知らない街に着き適当な不動産屋で適当な物件を借り、少ししかない荷物を運びいれ、新しい生活が始まる。
今頃亮輔は僕の手紙読んでるのかな?それとも国久と仲良くやってるのかな?
亮輔がくれた愛情、後何日持ってくれるだろう。
あと何日僕は亮輔を愛し続けれるのかな?
何回僕はベソかきながら亮輔の名前を呼び自分で自分を慰めればいいのだろう?
僕はあと何日……生きられる?

お金はあっても亮輔の笑顔がついてないから作る気にもならずかといって外へ食べに行くのも億劫になってしまっている僕はここ数日生水しか口にしていない。
亮輔が隣に居ないだけでこんなにも堕落してしまう自分に嫌気が差し、涙が勝手に出てきて嗚咽し始め亮輔のしてくれた感覚が生々しく甦ってきては自分で慰める。
本当に触って欲しいのは自分の手ではなく大好きな人の手だけなのに。

一緒に住んでいた懐かしい家を出た後、一ヶ月程した頃からほんの少しずつだけど食べれるようになってきた。
冬場に亮輔の部屋を出てきて半年が経つ頃服は当然冬服しかなく今住んでいる部屋はサウナ並に温度が上がり脱水症状なんて普通に出てきそうな温度。
洋服を買いに外に出ようものなら確実に熱中症で倒れてしまうだろう。
それほどここは暑い。
セミが五月蝿く鳴いて僕に残酷な宣言をしている様に聞こえてしまう。
(お前は亮輔に捨てられたんだ。亮輔にとってお前は遊びで付き合ってあげただけなんだ。これからも亮輔の事好きなら死んで詫びろ)そんな事を語り掛けてくるようにただひたすらに亮輔の事を思い続けている。
亮輔。ごめんなさい。
もう亮輔不足。
家を出たあの日から心も穴が開いて腐っちゃったよ。
亮輔と会えないならいっその事……

台所にあった包丁を手に取りそっと左手首に添える。
そのままゆっくりと包丁をスライドさせると赤い線が浮かび上がって肘まで伝ってはゆっくり床に赤い水溜りを作る。
腕を上げ続けるのも面倒くさくなって、そのまま力を抜いて地面に落とした。
ゆっくり目を閉じて眠れなかった分の惰眠を貪るように眠りつく前、最後に一言だけ呟いた。

「亮輔。大好きだよ。愛してる。国久も康宏もみんなみんな、大好き」

そして意識を手放した。
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