みんな・愛してるよ
みんな・愛してるよ
成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
みんな・愛してるよ 第56章 第五十六話 混沌
(何で亮輔は帰ってきてくれないの? もう僕の隣に居るの嫌になったの? それとももう亮輔は……)目が覚めるとそこは秘書室でデスクの前に仁王立ちしているのは秘書室の長たる大先輩。
(えっと、僕仕事中に寝ちゃった? ここ最近寝てなかったのは事実だけど。それで何で秘書長がここに居る訳? って僕が居眠りしてたからか)
「優夜君? 消えない隈を抱えて仕事する事は頑張ってるなと思いますが、仕事中に睡眠を補うのは如何なものかと思いますよ? 」まるで頭から角が見えてくる気がしてならない顔をしたまま雷を落としてくる秘書長に戸惑い始める。
戸惑っても仕事は仕事。秘書室の閻魔様に謝り、仕事を再開する。
長い長い仕事がようやく終わり街は闇を纏い所々に街灯とネオンの光だけが溢れ出している中僕は一人寂しく家路に付く。

家に帰っても何も無い。
材料や寝る場所があるだけ。
大事な何よりも大切な人の姿は影も形も存在してない事を再確認させられているようで無性に泣きたくなってくる。
一人でもただいまと言ってしまう虚しさはあるものの亮輔がちゃんと家に居てくれたりしたらやっぱりただいまと言った時にお帰りの一言は欲しくなる。
仕事以外で亮輔の顔を見れなくなってどれほど時が無残に過ぎ去ったのかもう数える気力すら今の僕には残っていなかった。
家に帰り着いてはただいまと一人寂しく言っては、返事がなく誰の気配も存在しない薄暗い家の中で一人寂しく泣くことしか出来ない。
ただでさえ同性愛なんて物は世の中で偏見や差別が存在するのに人にその感情を押し付ける事はしてはいけない。
好きという感情でさえ時として牙を立て愛する人に襲い掛かってしまう。
亮輔だけは傷付けたくないからこそ、行動に移せないんだ。
多分康宏も同じ。好きな人に嫌われるのはみんな嫌だから。
そうなった時はなった時なんて人はよく言うけど、言った本人が同じ立場に立った時そう思えるんだろうか?
いや、そんなことはこの際どうだっていい。
242
最初 前へ 239240241242243244245 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ