みんな・愛してるよ
みんな・愛してるよ
成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
みんな・愛してるよ 第45章 第四十五話 もう少し待ってね亮輔
シュンと項垂れてしまった僕の手を昔のように引っ張りぐいぐいと台所に連れて行かれる。
台所に着くと使い慣れてる僕のほうがどうしても早くなるのは当たり前である。次から次に亮輔が嫌いな物をいや、栄養分が足りてないであろう物を作り続ける。
ほうれん草のおひたしと、もやしのバター炒め、かぼちゃのお味噌汁に秋刀魚の塩焼き。ご飯はたけの子ご飯にしてしまって完成したのはわずか三十分後。
やっぱり使い慣れた台所は手際の早さも違う。
「優夜兄ちゃん。塩コショウって何処だっけ? 」ドタバタ調理してる途中で康宏に何度も聞かれつつ、そそくさと次から次に何十種類ものスパイスや調味料を間違える事無く出していく。
そんな中で三十分で出来上がるってのは神業だと思う。
「やっぱり優夜兄ちゃんなんだね? 絶対に変だと思った。亮輔兄ちゃんの家を見てる時愛しそうに苦しい顔も混ぜ合わせたような顔してたし。その上亮輔兄ちゃんが落ち込んだ時ご飯食べないとか寝れないっての知ってるとして見ず知らずの人間が心配なんてしないもんね? 」真剣に見つめながら詰め寄ってくる康宏。
えっと、えっと、どうしよう。康宏にばれてるって事は亮輔にもばれてる?
とんだ失敗をしてたんだ。今更の如くひとつの事に集中し始めた僕はあろう事か康宏の仕組んだ罠にまんまと引っかかってしまった訳。
「康宏。ごめんね。亮輔には絶対言わないで。色んな事情があってこうなってしまったけど絶対にお肌のケアが整わないと恥ずかしくて亮輔の前で優夜だって事言えない」康宏の耳元でそそくさと囁くと手を顔の前で合わせお願いのポーズ。
「僕は別にそれでも構わないけど、全部料理味見したら完全に言い逃れ出来ない程優夜兄ちゃんの味付けだよ? これどうするのさ」
(ど……どうしよう。さすがに完成してしまった物は味を濃くするしか手段がないのだけどどうしてもハーブとか香り系の調味料も入れてるから味を濃くした程度では亮輔にバレバレだろう)二人で考えあぐねていると、リビングから国久がお腹を摩りながらやってきた。
「康宏。腹減った。ってもう飯できてんじゃん。いただきまーす」指で僕の作ったもやしのバター炒めをつまみ口の中に放り込む。
モグモグと口を動かす国久に康宏がコソコソと何かを伝える。
198
最初 前へ 195196197198199200201 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ