みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第43章 第四十三話 ラブレター
しつこいと嫌われちゃうかな?
いっその事嫌われちゃった方がお兄ちゃん楽になるのかな?
それだったら嫌われていい。辛いけど苦しいけど嫌われていい。それで亮輔が少しでも楽になるのなら。
また亮輔って書いちゃったよ。いつまで経っても僕って駄目だね。
長く書きすぎちゃった。お兄ちゃんバイバイ』
永遠に亮輔お兄ちゃんに恋してる優夜より。お兄ちゃんへ愛を込めて。

その手紙を見つけたのは優夜の三回忌が終わって国久達と優夜の部屋で優夜を思い出しながらくつろいでいる時だった。
読み終えた俺は正直誰が別れてやるか!と優夜に怒鳴り散らしたいのを誰にも怒鳴れずただその場で足を抱えて泣く事しか出来ない。
俺の口から漏れるのは子供のようにしゃくりあげる嗚咽だけ。
何年前でも優夜の涙は本当にきつい。その手紙は三年前優夜が落とした涙を刻銘に俺に伝えてきていた。
ボロボロと流れ出る涙を拭う事も忘れ、俺は優夜からの最初のラブレターを握り締め膝を抱えたまま必死に何かを堪える。
他の人の前では見せなかった涙も辛さも今だけは優夜が居た、優夜を纏っていたこの空気の中だけでは許される気がしてしまう。
(絶対に別れてなんかやらないからな! 優夜! お前は永遠に俺だけの……俺だけの! )
「恋人だから! 大好きだから! 愛してるから! だから別れてやらない! 例えお前がそれで苦しむ事になっても別れない」嗚咽と共に口から漏れた言葉。今更口から漏れても大事な人に届きはしない言葉。愛の告白も伝える相手が目の前に居ない事がこれほど辛いとは思わなかった。
ただ、今の俺には優夜の優しさが辛かった。
そしてその夜は優夜に包まれていると錯覚するような優しい夜。
優夜の名前のままあまりにも優しく夜がゆっくり過ぎていく日だった。
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