みんな・愛してるよ
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発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第40章 第四十話 ておつあいで(手をつないで)
国久と康宏は帰っていった。僕に隠し事を話さないまま。
「優夜。何で泣いてたんだ? 何か康宏から酷い事言われたのか? 」優しく問いかけてくる亮輔。
素直に答えれない僕。
静かな沈黙が流れる。
沈黙が耐え切れなくなって、静かに僕は口を開いた。
「りょううけ。えおつあいで」言葉の練習を始める。
これだったら沈黙になる事は無い。
「ちゃんと言えてないぞ? もう一度」優しい笑顔のまま促してくれる。
「ておつないで」ゆっくりとでもいいちゃんと言える事をクリアしないと前みたいに喋る事は出来ない。
(これ以上迷惑なんて掛けれない。自分で出来る事をしないと頑張らないと亮輔が許してくれても自分自身が亮輔の隣に立つ事が許せない)
「おしい。もう一回」何度でも付き合ってくれる。僕がどれだけ駄目になっても付き添ってくれる。
(亮輔優しすぎるよ。何にも出来ないし自分の事でさえ満足に出来ないのに。亮輔は自分が寝る時間を削いでも僕に付き合ってくれる。本当に亮輔の隣に居てもいいの? )ゆっくり亮輔の前に手を出しながら頑張って伝える。
「りょうすけ。手を・・・つないで」ちゃんと言えた。
亮輔の手が僕の手に重なり握ってくれる。
「今回は早かったな。優夜頑張り屋さんだもんな」満面の笑みを僕だけに向けてくれる笑みを今でも変わる事無く向けてくる亮輔に僕の頬に涙が伝った。
(僕本当に泣き虫になっちゃった。泣き虫の僕は亮輔嫌いかな? 嫌わない? どっち? )

それから一年掛かってゆっくりだけどきちんと発音出来るようにまで成長し、その後半年掛かって普通に喋る位までは出来るように頑張った。
亮輔がお仕事で家を出る日は康宏が来てくれてたけど、康宏も暇じゃないから僕の隣に居ない時は発音の練習と自分の体を動かす事の練習を頑張った。
亮輔に捨てられたくないから。
皆に迷惑ばかり掛けたくないから。
皆が気を遣ってくれるのはわかるし、嬉しいけど、隠し事されて仲間外れは嫌だから。
自分の体を自由に動かせるようになったのはそれから三年という長い時間を費やしてやっとで出来た。
僕が何か出来るたびに奇跡と叫ぶ先生に呆気に取られつつ、それでも、亮輔に愛されたいから抱きしめて欲しいから僕の中に入って欲しいから頑張ったんだ。
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