みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第36章 第三十六話 真実
それは俺にとって二度と戻ってこない最後の別れのように思え指一本、一ミリだって動かす事なんて出来ない。
もう俺の腕に優夜を抱きしめ優夜のあのはにかんで少し恥ずかしそうに耳まで真っ赤に染める可愛い優夜はもうこの部屋には居ない。
俺の腕にあるのは優夜と共有したほんの少しの残り香と血の匂いだけ。
俺の腕に優夜の温もりは残ってない。
そして、もう優夜は居ない。
俺の元に帰って来てくれるかどうかさえ判らない。
もう二度と俺の腕の中に優夜は戻ってこないかもしれない。
料理を幸せそうに作る優夜。
ご飯を食べ終わり食器を洗おうとし始める優夜に割り込み奪ったスポンジで俺が洗うと眉毛を引き寄せ吊り上げ唇を尖らせて拗ねた可愛い優夜。
ベットに入りそっと擦り寄ってくる優夜。
会社の社長室で緊張気味に立ち頑張って仕事していた優夜。
優夜との思い出が走馬灯のように流れ、俺は常に優夜が横に居たから頑張ってこれて明るく笑ってくれるから自分のどす黒くて醜い物を優夜は笑って、したいことしていいと甘えさせてくれた。
最後に腹部に国久の足が思い切り当たり康宏と国久は優夜の部屋から出て行って俺の大好きな優夜を乗せたであろう救急車が遠ざかっていく。
俺は声の出ない口を金魚のようにパクパク動かしながら堪えきれない涙をひたすら流し続けた。
俺の記憶の何を探しても常に優夜と一緒だった。
優夜以外の人間と一緒に過ごした記憶なんて何一つ思い出せない。
闇夜に静かに光る満月。
月明かりに照らされて優夜は最後のお願いだと言った。
優夜は一人で何を抱え込んでた?
お見合いの時縋る様な目をして俺を見つめ、諦めたように行ってらっしゃいと悲しそうな笑顔を見せたあの日。
何もかもを拒絶するように部屋の内側から固定されていた木の板。
優夜はどんな気持ちであれを打ち付けたのだろう?
それを蹴破り怒りに身を任せ俺は優夜を蹂躙した。
優夜の気持ちを無視して。
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