みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第33章 第三十三話 優しさ
「あと、僕の事は気にしなくていいからね。亮輔兄ちゃんと早く仲直りしていつもみたいにいちゃついてくれないと僕恥ずかしいから国久にいちゃつけないでしょ」少しだけ膨れた頬が可愛くて噴出しそうになる所を必死で押し殺す。
「そうだね。僕も早く仲直りしたい。そしたら悩む事なんて何にもないもんね」そこまで言うと突然襲ってきた頭痛に顔を顰める。
尋常じゃない痛みにその場で叫びだしたいのを堪え、ニッコリ微笑んだ後康宏の部屋を出て行く。
数分に一回襲ってくる痛み。
出勤前になっても止むことはなくますます酷くなっていく。
仕事場にこっそり遅刻の連絡をした後会社に向かう振りをして公園で病院が空く時間を持て余し、病院が開くと同時に僕は受付に向かって行った。
問診票を書き診察を受けて念の為MRIという機械で調べてもらった。
一つだけ発見された動脈瘤。
それが頭痛を起こしているらしい。
入院を薦められたが断りそのまま会社に向かう。
破裂の確立は平均的に一年で一%。
破裂した時生存率は約十分程で生きられないらしい。
それが先生に教えてもらった全て。
手術で治る人も居るらしいが僕の場合は前例が無い場所の上でオペの後の後遺症の確立の方が多くて状態経過観察しか出来ないと言われた。
それはいつ爆発するのか判らない恐怖の爆弾だった。
今まで自分にそんな爆弾があるなんて気付きもしなかったしそんなものなんて無いって位元気そのものだった。
でも、皆には言わないように先生に頼み込んで僕だけの胸の内に秘める事も決めていた。
その日仕事は結構楽でそそくさと終わらせると家に帰り晩御飯の準備を始める。
お弁当はこっそり亮輔が出かける前に亮輔の鞄の中に仕込んだから多分食べてくれただろう。
そして僕の一日は静かに終わっていく。
その日の夜は部屋で枕に顔を押し付けながら、声を殺して泣いた事は僕だけの秘密。
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