みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第33章 第三十三話 優しさ
「わかったよ。一昨日の夜に、俺が帰ってご飯を食べようとしてリビングに行くとさ、何故か食卓の上に二つ中身がグチャグチャになった弁当箱が置かれてて、康宏が亮輔を怒ってたんだ。それで、何があったのか康宏に聞こうとした時に急に康宏が亮輔が食べないなら僕が食べる! とか言い出して並んでた弁当を二つとも食べちゃったんだよ。大体の事情がわかったら何も言わず亮輔殴り飛ばしたけどな。それで、翌朝からずっと熱出てて昨日も寝てなきゃいけないのにお前が心配するからって無理してリビングに行って、その挙句康宏が部屋に戻っていったから俺も後追うと部屋の前で倒れてたんだよ。その後もずっと熱が引かなかったからこうやって冷えピタ買ってきてるって訳。もういいだろ? 」早く康宏の元に帰りたいと告げてくる国久の目は心配そうに揺らめいていた。
「病院には連れて行った? 」心底心配になってしまった僕はそう尋ねる事しか出来なかった。
「昨日連れて行ったら食中毒だって。薬も俺が監視してちゃんと飲ませてる」一旦言葉を区切り覚悟を決めたように言葉を続ける。
「康宏からは口止めされてるけど俺我慢なんて出来ないから言うけどな、康宏の奴お前から弁当の事聞かれたら亮輔が食べてきたみたいって答えろ! なんて言うんだぜ? 自分の体の事よりも亮輔とお前が小競り合いなんて早くやめていつもみたいに皆で笑って過ごしたいんだって。優夜、俺は今でもお前の事好きだけどこれ以上あいつ苦しめるようなら俺もお前に牙向けるぞ? お前に向ける前に亮輔の方が先だろうけどな」最後の方は今まで見たこともないような敵意に満ちた目で僕を睨み付け国久は服を捕まれていた手を振り解いて家に向かって闇の中に消えていった。
残された僕はただ呆然と自分が今何をしなくちゃいけないのか? 混乱する頭で必死に考えを巡らせる。
康宏は今の僕に何を望んでいるのか? そして今の僕が一番何をしたいのか? その二つの自分へ投げかけた疑問の答えは一つしか思い浮かばなかった。
(今僕が一番しなきゃいけない事。いや一番したい事は亮輔が嬉しそうに食べてくれるご飯作りたい)一大決心をしたようについさっきまで歩いてきた道を引き返し走って家に帰る。
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