みんな・愛してるよ
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成人向アフィリエイトOK
発行者:カオス
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ジャンル:恋愛
シリーズ:大好きだよ

公開開始日:2010/07/21
最終更新日:2012/03/12 22:53

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みんな・愛してるよ 第30章 第三十話 暗転
夕食を食べ終わり、国久と康宏は部屋に戻っていったけど、僕と母さん二人で食器を洗い場まで持っていく。
いつもの事だからあんまり気にしない。
台所に着くといつも通り母さんが洗って僕が拭いては食器棚に直していく。
「優夜? 」何かを思い出したように聞かれて少しだけ不安になる。
「なに? どうかしたの? 」不安になってるのを悟られないように平静を装いながら聞き返す。
「亮輔君と付き合ってるの? 」
急に聞かれた言葉にびっくりしてお皿が一枚地面に落ち、耳障りな音を立てて割れる。
「ご、ごめん。何でそんなこと聞くの? 」慌てて割れたお皿を拾い上げながら引きつる笑いを隠すように俯く。
「先週の日曜日。私たち旅行行ってたでしょ? そのとき忘れ物しちゃったの思い出して私だけ一回帰ってきたのよ」
確かに先週の日曜から水曜日まで夫婦揃って旅行に行ってた。
だから僕と亮輔。国久と康宏は愛し合ってたはずだ。
その日は亮輔の部屋に居たから丁度母さんたちの寝室の隣。
顔から一気に血の気が引いていく。
してる時の僕は声なんて隠そうとしても出ちゃうから壁の一枚程度筒抜けしてもおかしくない。
もしかして母さんにあの時の声聞かれたんじゃ。
「そしたら聞こえちゃってね。優夜の声に混じって亮輔君の声が聞こえたからもしかしてって思ったの。嘘は言わないでね? 私は貴方が選んだんなら何も言わないから」そっと僕の頬に触れてきた母さんの手。そのまま顔を上げられたかと思うとニッコリ微笑んでた。
「うん。亮輔の事好き。愛してる。離れたくないし離す気も無い。母さん、今まで黙っててごめんなさい」頬に流れる一筋の涙が床に落ちた時、小さい時の事を思い出した。

たしかあれはお母さんと僕の二人だけで暮らしてる時。
初めて今の父さんの事を紹介した夜の事だった。
「いやだ! 僕はお母さんだけでいい! お父さんもお兄ちゃんもいらない! 」あの時の僕はひたすら嫌だった。
お母さんに対する子供の独占欲。
当然僕も例外じゃなく持ってた。
「大丈夫よ優夜。貴方のお母さんは私だけだから」優しく諭すように言って微笑んだその顔は今の母さんの微笑と一緒だった。
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