メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第8章 ルディアンの杞憂
「あぁー! 何やってんの!?」
 セリエルが目をむく。
「お子ちゃまなんだから、無理せず、甘くしなさい」
「あたしは、レモンだけで良いの!」
「やっぱりミルクにした方が良かったか!?」
 意地の悪い笑みを浮かべるアルファロに、セリエルは悔しそうに奥歯を噛み締め…、勢い余って、サマンドをキッと睨んだ。
「へ?」
 びっくりして、サマンドが身を引く。
「ど、どうしたの!?」
 セリエルは、腹をくくって、お願いした。
「あたし、モデルになるっ!」
 目をパチクリとさせた後、サマンドが、嬉しそうに顔を綻ばせた。
「本当!?」
 だけど、頷くセリエルの背後で、アルファロの顔が不気味に歪むのを、見逃さなかった。
「…モデル!? なんだ、それ」
 ボヤく保護者を、振り返ってうざったそうに見上げながら、セリエルは、あてつけのように、言い放った。
「裸のモデル。サマンドの他にも、男の人、いるんだって」
 瞬間、アルファロのテンションが、激しく下がった。
 顔を引きつらせたのは、サマンドの方だ。そんなこと、一っ言も言ってないのに…と、慌てて訂正しようとするが、その前に、セリエルの左手が、自分の足をトントン叩いているのに気づいて、ハッとした。こちらを何度も見て、片目を瞑り、話を合わせて…と合図を送っていることに、困ったように、泣き笑いの表情を浮かべる。
 あぁぁ…、兄妹喧嘩に巻き込まれた…!!
「あ、…う、うん。そうね。最近、近くの学生が、描いてる所、見たいって、よく…あたしの仕事場に来ることがあって…」
 迷ったが、それでセリエルがモデルをしてくれるというのなら、こっちだってありがたい。そう思い直し、サマンドは、話を合わせることに決めた。
「あ、でも…大丈夫よ!? 裸っていったって、肩とか背中とか出すだけで、胸や、下半身は出さないし…」
「ダメ」
 言い終わらないうちに、アルファロは即答した。
「え!?」
 サマンドの顔が、恐怖で歪む。アルファロの目が、なんとも暗い…。
 うわぁ、怒ってる。どうしよう。
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