メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第8章 ルディアンの杞憂
 呆れたように、アルファロがフォローした。
「…別にいいだろ。歴史上の人物が好きでも。…、まぁ、マイラらしくないけどな。あの詩家の詩って…彼自身が、ロマンチストすぎるし…」
 ピクッと、また反応したのは、ルディアンだった。少し嫌そうに、アルファロを睨む。
「そんなことないよ。彼の詩は、大勢の人に認められて、天下の詩家として、5本の指に入ってる」
「大昔の人だからな。周りに、詩を詠むのが上手い人間がいなかったんだろう」
 またこなされて、なにくそと反論しかかったルディアンだったが、それより先に、腹を立てたのは、マイラだった。
「なに言ってるの。今の人たちは、彼の詩が手本になってるから、それ以上に上手く詠めるようになったの。彼は、先駆者なのよ。悪く言わないで」
 ムキになっているマイラに、意外そうな目を向けるルディアンだったが、彼女の瞳が妙にキラキラと輝いて、頬も高揚してるのに気づくと、不思議な気分がした。
 あれ? ひょっとして…。
「もしかして、マイラが好きな人って、リューリア!? …」
 ギクッとして、こちらを見た彼女の表情を見て、ルディアンは確信を得たような気がした。
「やっぱり…」
 ルディアンが、あぁ…そうか、と大きく溜息をつく。
「ちょ、ちょっと、何言って…」
 そこで一旦、言葉を区切った。ここで反発すると、かえって本気っぽくて、痛い女になるわ…と、マイラはできるだけ気を静め、悪い?…と、開き直った。
「そうよ。彼が好きなの。…ただの趣味よ」
 趣味なもんか。あんなに目をキラキラさせて、言い寄る男共を見る時よりも、ずっと綺麗な表情してたくせに。
「く…来るわけ、ないじゃん!」
 会ったこともない、もう死んでる人間なんか、本気で好きになるか!?
「いいでしょ、別にっ。…ていうか、さっき言った人、リューリアじゃないってば! ただの趣味だって言ってるじゃない」
「確かに、身分のある人だけど…、どう逆立ちしたって、恋人になれないじゃないか!」
「うるさいわねっ。だから、違うって言ってるじゃない!!」
 決めつけるルディアンも悪いが、いじられて、やっぱりどうしてもムキになって反論するマイラも、どこか変だ。やっぱり、本当なんだろうか!?
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