メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第7章 賑やかな尾行
「セリエルは1人で…、帰れ…」
 言い終わる前に、セリエルが、アルファロのコートの裾をギュッと握り締めたものだから、しばらく双方共、無言が続いた。
「…いや、だから、帰れって…」
 弱ったように繰り返すアルファロを、セリエルも、負けじと睨み返して、首を横に振る。
 意固地なセリエルを、どう扱って良いものかと迷っているうちに、振り返ると、もうサマンドの姿が、かなり遠くの方にまで離れていた。焦って、すぐに後を追おうとするが、コートの裾を掴まれているせいで、セリエルまで自動的についてくる始末。
「…」
 弱った…。
 額を左手で覆うが、考えている暇はもうない。
「…足手まといなのに…」
 しょうがない…とばかりに、アルファロは歩き出した。つられて、セリエルも歩き出す。
「や、やめてったら。アルファロ、…デュマがなんで、サマンドに復讐したいのか、よく分からないけど…、でも、そういうのはやっちゃダメだよ!」
「これは、オレが受けた仕事だ」
「ちょっとちょっとー、セリエル! あんた、あたしの応援してくれるんじゃないの!?」
「うっ…、ごめんなさい。デュマは嫌いじゃない。でも、アルファロには、そういうことして欲しくないの」
 3人とも、バラバラに会話しながら、それでも、前へと…サマンドの後を、多少小走りで追っていく。
「ひどい! 2人とも、たいがいにしてよ!! あたしは、依頼人なのぉっ!! サマンドを懲らしめたいって言ってるでしょーが!! ちゃんと仕事してよぉっ!!」
「その依頼内容、なんとかならないの!? 和解してよっ!! サマンド、悪い人には見えないもん。デュマが、一方的に嫌ってるだけでしょっ!?」
「なぁに、その上から目線…!?」
 デュマが、聞き捨てならぬ、といった具合に腕を組み、威嚇するかのごとく、セリエルの周りを、ビュンビュンと風を切って、飛ぶ。
「もぉ、やだ! 嫌がらせしないでっ」
「お前ら、うるさい…」
 女同士の諍いを、背後で感じながら、アルファロは任務遂行の為、黙々と歩を進めた。
 やっと追いついたかと思いきや、気がつけば、周囲は閑散とした郊外へと出て、目の前には、白銀の原っぱが視界いっぱいに広がっていた。遠くには、隣国との境界線となる、フレイリー山脈が薄っすらと見えている。
「…墓地か」
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