メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第7章 賑やかな尾行
「画家は暢気でいいわねぇ。日中こんな所でお買い物なんて」
 デュマが嫌味を言っては、セリエルの右や左を、行ったりきたりと、フワフワ浮いている。自分の、時間に縛られたアルバイト生活では、姉の自由は、考えられない暮らしだった。
 サマンドは、黒いグラサンをかけていたが、全体的には昨日よりも幾分抑えた雰囲気で、足取りも静かだ。
 これから、どこかに行くのだろうか…と思った矢先に、今度は、道端の花屋に寄り、真っ白で見映えのする花々をチョイスして、それを花束にしてもらっている。馴染みなのだろうか、店員と少しの間、談笑してから、また歩き出した。その後、今度は、店員はアルファロに気づくと、笑顔を向けて、軽く会釈した。アルファロも頭を下げるが、特に会話を交わすこともなく…、ただの知り合いのようだった。それにしても…。
 セリエルたちも、リローズと看板の出ている花屋の前で立ち止まると、中で注文の花束を作っている、さっきのショートヘアの店員を窺う。かよわそうな、いかにも男性陣が好みそうな、小柄で背の小さい、柔らかい物腰の女性だった。
「…アルファロの周りって、綺麗な人が多い…」
 何気なくボソッと言うと、デュマがすかさずツッコんだ。
「ライバルが多いわねぇ。あんた、よっぽど頑張んないと」
 グッと詰まって、セリエルは左肩の方を睨んだ。さっきから、デュマが、なにかとアルファロと自分とをくっつけたがる。
 ライバルも何も、年の差がありすぎるし、あいつは保護者なのに。あたしは単に、もうちょっと優しくなったら嬉しいかな…て、思ってるだけで。
 恋人とか、そういうのになりたいとは…。
 それでも、胸の底にくすぶる想いは…否定しがたいのだけれど。ただ血の繋がらない男の人ってだけでも、ドキドキしてしまうのは、どうにもしようがない。百歩譲って、そういう異性として気になっているのだとしても、きっと、ただの幻想だろう。恋に恋する、よくある女の子の幻想に違いない。それが、刺激されてるだけ。その刺激をさらに煽ってるのが、デュマ。
「意地悪っ」
 だって、アルファロだよ!?
 面と向かって奴隷って言う奴だし。人に、これでもか、て仕事押しつけてくるし。人のこといじめて、楽しそうだし。
 そんなセリエルに、デュマは、あさっての方を向いて、素直じゃないわね…と、心の中でボヤいた。
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