メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第7章 賑やかな尾行
「でも、やっぱりあたしは、…アルファロには、そういうことはして欲しくない…」
 ポツッと呟くと、ごめんなさい、と伯爵に謝った。その目を見て、伯爵が、そっと、セリエルの腕を離す。
「…嫌なものを、目にするやもしれんぞ!?」
「例えば!?」
 促すデュマに、
「例えば…、浮気とか…」
と伯爵が冗談を飛ばす。ケラケラ笑うデュマに、セリエルは顔面真っ青になった。
「…2人とも、知らないっ!!」
 荷馬車が途切れたのを確認して、逃げるように駆け出したセリエルを、あら?、という目で見送るデュマに、伯爵は、髭をフッと吹いて揺らした。
「ちょっと…、刺激が強すぎたかの…」
 デュマは、ニィッと笑って、首を横に振る。
「ううん。良いんじゃない」
 年があまりにも離れすぎている。アルファロは25歳で、セリエルは10歳を少し越えたあたりだ。見た目はどうしたって、兄妹か、さもなくば、親子にだって見えなくもない。
「うかうかしてると、サマンドの方が実年齢が近いんだから、ヤバいかもね」
 セリエルの中身が、どうであっても…ね、と意味深なことを思いながら、デュマは伯爵と別れ、セリエルの後を追った。その後姿を、伯爵が手を振りながら見送る。
「…この世は、なんでも見た目で判断される。セリエルのような子は稀有じゃ。傷つくのも、また…、あの子が背負った道」
 そうして、そのセリエルを受け入れたアルファロも、また険しい道を選んだ1人だったのだろう。
 なんとも、酷なことよ。
 オルレイン伯爵は、そっと目を伏せると、雑踏の中に紛れるようにして、スゥッと姿を消していった。


 いくら生活費稼ぐ為とはいえ、復讐なんて…、絶対に阻止してやらなきゃ!と、もっともらしい理由を自分の中で作って、急いでアルファロの後を追うセリエルの横に、またデュマがピッタリとついた。
「…言っておくけど、あんたを味方してるのは、あくまで、あたしの依頼を早く遂行する為よ!?」
 不気味に念押しされて、セリエルは頬をひきつらせながら、曖昧に頷いた。
「わ、分かってるって…」
 そうして、どうにかアルファロの姿を見つけると、こっそりと、その後を追跡する。アルファロの数十メートル先には、案の定、サマンドの姿があった。紙袋を手に提げているところを見ると、買い物は終わったのだろうか。
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