メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第1章 キラキラを探してください
 明るい栗色の髪をした、野性味溢れる風貌は、まだ若いとはいえ、騎士の称号を戴くのに相応しい男だった。父親は行商人で、アルファロも幼い頃から後をついて、世界を見て回ってきたというが、20歳を過ぎた辺りから、何の因果か、別の国の騎士になってしまい、この家からも飛び出すようにして旅立った。両親が死んでも、しばらくは不在にしていたこの家に、最近になって、ようやく帰ってきたという情報を、馴染みの連中から耳にして、まさかとは思いつつも、会いたさにかこつけて、訪れた。
「お前さんとこうして、この町で会うのも、…そう、最後に会ってから、もう4年は、経つかの」
 遠い目をして、オルレイン伯爵は昔を懐かしむ。
「騎士は、なったんじゃろう!? どうして戻ってこれた!? また向こうへトンボ帰りするわけではあるまい!?」
 しかし、それにもアルファロの口は重く、
「騎士の称号は、城主に返上しました」
とだけ答えたきり、後はダンマリするばかりだった。
 暖炉の火が燃え盛り、パチパチと、薪が燃える音がすると、少し呻き声を洩らしながら、少女が目を覚ました。
「お、おぉ、そうじゃった。何か、探し物をしてるようでな。困っておったぞ。アルファロ、一緒に探してやってくれんか」
 行き詰まった雰囲気に、慌てて話題を変えようと、オルレイン伯爵が、少女の様子を説明してやった。
「あんなに一生懸命探してたんだ。お前さんには、話して行かなかったのかい!?」
 少女は、焦点の合わない目で、真正面からこちらを見下ろしている男性の顔の輪郭を認めると、それでも誰かが分かったのだろう。嫌そうに、顔をしかめた。
 その反応を見て、アルファロが意地の悪い笑みを浮かべ、前のめりになって聞く。
「お嬢さん、一晩中、置き手紙もせずに、何をお探しですか!?」
 その目には、恨みすらこもっているようだった。
 何で、一言もなく、家を出たのかと。
「正式な依頼なら、今すぐにでも受けますよ!?」
 あくまでも、紳士的にそう聞くアルファロを、セリエルは躊躇わずに右手で指差した。
「お前の口を、3日間、喋れないようにチャックしろ」
 びっくりしたように目を丸くするオルレイン伯爵の前で、アルファロは、ニヤッと笑みを零した。
「喋れなくなったら、暇だから、ずっと、お前の為に、仕事を増やし続けるぞ」
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