メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第4章 新進画家に復讐してください
 どこからやって来るのかは、場所は教えてもらえなかったが、それでも、〈なんでも屋の騎士さん〉と異名を取るアルファロを頼って、確かに、やってくる人間がいるところを見ると、需要があるらしい。貴族出身の者が多いせいか、貴金属を報酬として持ち込む場合が多く、それで生計が成り立っている。
「もっと他に、仕事なら色々あっただろうに…。お花屋さんとか、お役所勤めとか、マイラのところみたいなカフェとか」
 なんでよりによって、こんな地味な仕事を選んだのか。
「あぁ、もう、理解できない」
 この拷問から解放される為には、やっぱり早く、早く、キラキラを見つけないと!
「この家、出てってやるんだからっ!!」
 握りこぶしを作って、そう意気込んだセリエルだったが、やっぱり…と、少しして肩を落とす。
────────── キラキラって、本当、なんなんだろう!?
 あまりに不可解すぎて、手がかりすらも掴めていない。
「でも、確かに、言われたんだもん…」
 挫けそうになる心を、必死で支えようと、セリエルは、心の中に強烈に残っている、声ですらない…誰かの想いを、また思い起こした。

────────── 『キラキラするものを集めなさい』

 光が満ち溢れるイメージの中、夢現に聞いた、温かい声。その定かでない想いは、確かに、あたしに、そうすることを望んだ。
 あの声は…声ですらない、あの想いは、一体誰のものだったのか。
「…」
 分からない。
 何もかも分からないし、1週間前、自分がアルファロのところへ来る前は、どこで何をしていたかすらも思い出せない。
 名前すらも思い出せない中、たった一つだけ、キラキラを集めることが自分の使命であること、それだけを知っていた。
 雪の結晶、夜空に瞬く星々、置物の粉飾り、水辺で陽の光を照り返す煌めき…。
 色々考えてみたが、見ることはできても、何も起きる訳じゃない。その手にすることができても、それがどうした、の世界。
 集めるって、…どういうこと!?
 問いかけても、誰も応えない。誰も、教えてくれない。
 集めるように言った存在が、誰かも分からないのだから。
 …あれは、単に、自分自身だったんだろうか…。
 あたしは、どうして、キラキラを集めたがっているんだろう!?

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