メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第4章 新進画家に復讐してください
 食い下がるカーラを、アルファロは、家の中から外へと追い出した。
「いつもお気遣いくださり、あなたには本当に感謝してます。でも、大丈夫ですんで」
「あたしなら、毎日暇だし…」
「ごきげんよう」
 愛想笑いで締めくくり、アルファロは玄関のドアを閉めた。
「あぁ、もう! あともうちょっとで、部屋の中が見れたのにっ」
 家から追い出され、秘密を暴けなかったことに、歯軋りするカーラの後ろでは、迎えに来ていた娘が溜息をついて、立っていた。
「お母さん、いい加減にしなよ。若い男の部屋を嗅ぎ回って、変な噂立てられるの、お母さんの方よ!?」
 呆れられても尚、カーラの鼻息は荒い。
「フンッ! お前、母さんのこと、信用していないんだね!? あたしは、確かに見たんだよ。アルファロの家の中へ、変な老人が吸い込まれていくのをね! 家の壁からよ!? 幽霊だわっ。きっと、絶対、あの家、なにか隠し事があるのよ!!」
「もしそうだとしても、不気味なだけじゃない」
 恐怖に怯える娘を尻目に、カーラは、いつか、秘密を暴いてやるわ!と、拳を握り締めた。
 一方、家の中では、鍵を閉めたドアに背をもたせかけ、やっと息をついたアルファロが、こうボヤいていた。
「…だ、から、入れるなって言っただろ!?」
 朝からいらぬエネルギーを使ったとばかりに、側に立つセリエルを睨む。
「だって、すごい強引なんだもん…」
 反論するセリエルに、尚も、アルファロは不機嫌そうに続けた。
「あの人は、町内でも有名なお喋り好きなんだ。オレたちが兄妹じゃないってバレたら、周りになんて吹聴されるか…。…面倒な人に目をつけられたな…」
 その心底憂鬱そうな表情に、さすがにセリエルも、ごめんなさい…と、折れた。
 しょぼんとしてしまった彼女を前にして、アルファロも、それ以上は追及することはしなかったが、…それにしても、カーラは面倒だ。これから、事あるごとに嗅ぎまわられるかと思うと、辟易する。
 10年前に旦那に先立たれ、未亡人となってから、異様にお節介な女性へと変貌してしまった隣人のカーラは、噂好きで、所構わず、他人の秘密を嗅ぎまわり、少々煙たがられている存在だった。今回は、騎士をやめて戻ってきたアルファロが、標的にされてしまったらしい。どういう生活をしてるのか、気になってしょうがないのだろう。
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