メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第4章 新進画家に復讐してください
「あ、あのっ」
 慌てるセリエルを押しのけ、朝から元気いっぱいの隣人カーラおばさんは、エプロンを身につけたまま、ズカズカと家の中に上がりこんできた。
「どこなの!? まぁま、いつまで寝ていらっしゃるのか。朝食の仕度してたんでしょ!? 任せて、あたしが起こしてきてあげるから」
 そう言って、止めようとするセリエルの手を振り払い、緩くウェーブした階段を上って、2階の書斎へと直行する。
 いくつかの部屋を開けては閉め、開けては、中に誰もいないのを確認すると、残った部屋…廊下の奥にある、突き当たりの部屋へと向かった。
 すぐ側まで来ると、そのドアノブを、カーラは迷わず、ノックもせずにいきなり回す。
ガチャッ
「おはようございまー…!」
 開けた先には、アルファロの姿があり、カーラはギョッとした。
 アルファロはズィッと、カーラに近寄り、頬を赤らめる彼女に微笑みかけると、
「おはようございます」
と、自然に挨拶を交わした。しばらく我を忘れ、アルファロに見惚れていたカーラだったが、慌てて部屋の中を見ようとして、すぐにアルファロに、ドアをバタンと閉じられ、やられたー!、と悔しそうな顔をした。
────────── このババァ…。
 コメカミをひくつかせながら、努めて笑顔を絶やさずに、アルファロはカーラの肩に手をかけると、方向転換させ、そのまま玄関へと誘導する。
「あ、…あら、やぁね。私ったら。年甲斐もなく、顔赤くなっちゃって」
 慌ててフォローを入れるカーラだったが、強引に歩かされて、ダメだ…今日は失敗ね、と残念そうに心の中でボヤいた。
「ほらぁ、あなたったら、せっかく何年かぶりに帰ってきたっていうのに、ご両親はもう他界なさっているじゃない!? お嫁さんもいないし、連れて帰ってきたのって、あのおチビちゃんだけじゃない!? お隣さんとしては、どうしても気がかりでぇ、つい世話焼きたくなっちゃうのよねぇ。今度、朝食作りにきてあげるから、ね!?」
「いえ、家のことは全部、オレとセリエルでなんとかできますから」
 御託を並べながらも、階段を下りてゆく。
「いや、だって…、あの子だって、まだ小等部でしょ!? 遊び盛りなのに、食事までさせるのって、可哀相じゃない。せっかくお隣さん同士なんだから、こういう時は助け合わないと、ね!? 頼ってくれて良いのよ!」
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