メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください -
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発行者:海原 灯
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:メトセラの仲間たち

公開開始日:2013/07/18
最終更新日:---

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メトセラの仲間たち - 新進画家に復讐してください - 第2章 青く光る石のペンダント
 翌朝起きると、窓の外は快晴だった。相変わらず雪は積もっているが、日差しが温かい。
 慣れない学園へと行く準備を始めはするものの、無理やり入れられただけに、納得がいかない。体調はすこぶる良いが、浮かない顔で、階下へと降りた。
 慌てていたせいか、途中で、アルファロと出会い頭に、その胸に顔をぶつけて、後ろにひっくり返りそうになった。
 倒れる寸でのところで、アルファロに腕を掴まれる。
「ボウッとするな。そんなんだから、大事な物もなくすんだ」
 心配して気遣ったり、謝るどころか、この言われ方。
 挨拶もすっ飛ばして、セリエルは噛み付く。
「説教するなっ」
 涙目になって、左手で鼻を押さえながら、腕を振り払おうとするが、何を思ったのか、そんな自分をさらに引き寄せると、アルファロは、もう片方の手を伸ばして、セリエルの首から提げられた、青く光る石のペンダントを、その手に握った。
「…いくらバカだからって、こいつまではなくすなよ。お前の命みたいなものだ」
 間近で、いつものように念を押されると、最初、蛇に睨まれた蛙のように萎縮してしまったセリエルだったが、あまりに熱のこもった瞳で見つめられたものだから、思わず息をすることも忘れてしまいそうになって…、敵視してる相手に魅入られた自分が恥ずかしくなって、つい…、つい、アルファロの顔に自分の手のひらを押し付けてしまった。
「ぅわっ、何す…」
 顔をしかめたアルファロに、容赦なく、あっかんべーをする。
「虐待反対!!」
「ぎゃっ…、虐待!?」
 気圧されているアルファロを尻目に、セリエルは、素早く玄関に置いてある外套を身に纏うと、すり抜けるように家を出た。
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