鬼畜戦士カイルと少年奴隷フーク
鬼畜戦士カイルと少年奴隷フーク
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他

公開開始日:2013/07/10
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
鬼畜戦士カイルと少年奴隷フーク 第12章 第三幕 シーン3 カイルvs.プリンス
 空中に四本の斧が舞っている。カイルがかわし続ける限り、ブーメランのようにプリンスの手に戻った武器はまた繰り返し使われるのだ。叩き落とすのは簡単ではない。小斧とはいっても分厚い鋼に刀の刃が当たれば、攻撃の前に刃が傷んでしまうかもしれなかった。カイルの日本刀は軽くて切れ味鋭いが華奢なのだ。

 全ての斧を叩き落とすのに相当な手間を要した。背後から髪をかすめる回転する小斧に肝を冷やした。それでも肉体にダメージはなく、わずかな一ヶ所の刃こぼれだけで、小斧の攻撃を終わらせた。ただ息が上がりそうなのはカイルの方だけで、プリンスはびくともしていなかった。

カイル いやあッ!

 投擲武器を失ったプリンスに対し、カイルは一気に間を詰め、上段から刀を振り下ろす。ただの一撃でいい、致命傷といわず、動きを封じるだけの鋭い一撃が急所に命中すればいい。
 プリンスは巨体に似合わない俊敏さで刀をかわすと、身を横たえ、大斧をつかみ、くるりと身体を回転させて立ち上がって、すぐに斧を構えた。

 この大斧とまともに切り結ぶわけにはいかない。馬車と人間がぶつかるようなものだ。カイルの日本刀は簡単に折れてしまうだろう。
 つけいる隙は斧の方がはるかに重く、スピードと小回りの点では絶対に刀に敵わないことだったが、受け重視の構えを取るプリンスに、ほとんどわずかな傷も与えられなかった。

 カイルは頭を使っていた。ただ時間が過ぎていくのを待っていたわけではない。ある地点に、プリンスを誘導する。カイルがうち捨てた背嚢のあるところだ。

カイル (今だ。ここに賭ける――)

58
最初 前へ 55565758596061 次へ 最後
ページへ 
NIGHT LOUNGE5060
ページの先頭へ