陵辱・望まない絶頂が悔しくて
陵辱・望まない絶頂が悔しくて
成人向アフィリエイトOK
発行者:乱
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他

公開開始日:2013/06/15
最終更新日:2013/08/10 07:06

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
陵辱・望まない絶頂が悔しくて 第2章 黒崎真衣編
「何だと!?」
坂木の腕を掴んでいたのは、
女の手だった。
かなり若い。
制服の袖が見えた。
女子高生だとわかった。
坂木にはもっとはっきりとわかった。
聖堂館高校の制服、
坂木が勤める学校の生徒。
周囲の冷たい視線が集まる。
「ちっ違う!俺はやってない!」
そう坂木はやっていなかった。
だが思わず動揺した声を出していた。
こういうことは圧倒的に男が不利だ。
次の瞬間女子高生は坂木の手を放すと、
ばっと走り出した。
そして電車を降りると、
人ごみの中に消えていった。
「えっ?」
坂木は何が起きたのか、
理解できなかった。
だが周囲の冷たい視線に気付くと、
どっと汗が噴き出してきた。
「え…いや…だから違う!」
「その人は何もしてませんよ」
「えっ!?」
「僕その人の真横にいました」
それは少年の声だった。
「お前は…」
聖堂館高校の制服だった。
「さあ行きましょう、先生」
「ああ、ありがとう」
坂木もようやく思考が戻ってきた。
男子生徒に助けられた。
彼がいなければ警察に突き出されていたかもしれなかった。
これが、
悪質な悪戯であることを理解した。
最早悪戯といえるレベルではない。
あの声、
聞き覚えがあった。
顔も一瞬だがはっきり見た。
あれは黒崎真衣だ。
だがその後、
黒崎を問い詰めてものらりくらりと逃げられるだけだった。
助けてくれた男子生徒も、
黒崎の顔は見ていなかった。
そしてこのことはうやむやになった。
22
最初 前へ 19202122232425 次へ 最後
ページへ 
TOP