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ジャンル:SF

公開開始日:2013/05/23
最終更新日:2013/05/23 09:54

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Wer 第4章 外

!?
予想外の返事。

「しかしミズノ、お前はいかん。
スカイと一緒に行く者はもうひとりの補給当番、エリに行かせる!」

「なっ、なにい!?」

「ここのシェルターの長は俺だ。
俺の言うことは絶対だもん。ばーか」

「て、てめえジジイコラ‥」

「そういうわけだからスカイ、エリに事情を説明して行ってきてくれ。
詳しいことはエリに聞いたらわかる。
ほれ、シェルター住民チケットだ。」

スカイは言われるがままチケットを受け取り、ドクのさっさと行けというジェスチャーの言うままドクの部屋を出た。
部屋の中ではまだドクとミズノが喧嘩している。




その足でスカイはエリの元へ行き、事情を説明した。



「ほんとに?」

エリは驚きながらそう言った。

「うん、ドクがエリと行けって。」

「な、ならチケットをもらわなくっちゃ。」

エリは慌ててドクの部屋へ行こうとした。

「あ、チケットってこれかな?」

そう言ってスカイはドクにもらったチケットを見せた。

「あ、それそれ!
ドクからもらったのね。」

「うん、強引に‥」

「ふふ、それがないと物資補給にはお金がかかるの。
そのチケットは政府から難民に配られ、政府が管理する物資は全てタダでもらえるのよ。」

「そ、そうなんだ。」

「そ、じゃあ行きましょ。」

そう言ってエリに連れられ出口の扉の前まできた。

ピピピピピ
ガシャン
プシュー‥

扉が開く。



そこには赤色の大地と絵の具で描いたかのように青い空、白い雲、
さっきまでシェルターの中に居たのを疑いたくなるような景色が広がっていた。


「す、すごいね‥」

「うん、綺麗でしょ。
この空の下、別の場所で戦争が起きてるなんて信じられる?」

「いや‥」

「そうだよね。
私も信じたくないな。
そんなこと。」

風になびいた黒い髪、
エリの後ろ姿は
この自然の一部かの如く
美しかった
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