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第2章 謎の男
ピー‥ピピピー‥
プシュ‥シュー‥
ウィーン
「ドクさん!ドクさん!」
地下シェルターの扉を開け、青年を2人で抱えなが入ってきた男の内の1人が声を荒げる。
「どうした!?誰だそいつは!?」
広間の奥に座っていた小太りであごひげの男が返した。
「急患なんだ!とにかく治療を!皆も手伝ってくれ!」
広間の中に居た男数人に連れられ、青年は小太りの男の前に仰向けにされた。
「服を脱がさせろ!血圧を測る!
身体が冷たい‥毛布だ!!湯と毛布を持ってこい!急げ!!」
「ドク‥どうだ?」
「この血圧で、なぜ生きている‥」
「え?」
「奇跡だ‥」
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