七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第22章 第二十二章
川波良清は、辺保恭介のノートに基づいてもう一度、全員のアリバイを当たり直していた。
都城で発見された、盗難車が盗難にあった日のアリバイも含めて。
調べていくと、事件関係者で車が盗まれた日に延岡に行った人間は二人居た。
一人は康夫の弟の正晴で、修理ができあがった車を延岡まで届けている。
もう一人は、誠次の末の弟、京太郎の息子の昭弘の二人であった。
正晴は、車を届けて変えるから当然、帰りは汽車である。
駅員に確認したが、十日以上も前の乗降客など覚えていなかった。
昭弘はと言えば、その日は、取引先の社長と約束があったが、自分の車が故障したため汽車で延岡に行っていた。
これも、駅員は覚えてなかった。
正晴も、昭弘も延岡で車を盗んで帰ろうと思えばどちらもできたのである。
又、文昭が殺された夜のアリバイが無かったのは、文昭の兄の哲治を含めて、全員のアリバイが有るようで無かった。
アリバイを証明したのは唯一、家族だけであったから。
家族のアリバイ証明は、法廷でも正式な証明とは鳴らない。
康夫が殺された、夜の、関係者のアリバイも、ほぼ全員が家族の証明しかないのである。
又その家族も、夫が何時に帰ってきたかなど、細かい時間は日常生活の中では覚えてない。
たまたま、何かのテレビ番組を見ていて、それが何処の場面の時に夫が帰ってきたか、と言うことは覚えているかも解らないが、時間となると、ハッキリしないのが普通であった。
過去、大きな列車事故の時、この時間が問題になり、目で汽車は、当時放映されていた、テレビ番組のビデオをみて、放映時間を検証した事件ががある。
そのときは、殆どの人が、同じ番組を見ていたから、検証しやすく、また、懸賞の結果、その時間は数秒しか狂っていなかった。
しかし、現在のように、テレビ番組も多様化すれば、その全ての放送局の放送番組を、検証しなければ成らない。
そんなことは、事実状不可能に近い。
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