七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第20章 第二十章
中村文明の葬儀は、中村誠次の屋敷で行われた。
宮崎南署の川波係長も焼香に訪れた。
葬儀の帰り、川波は辺保恭介を見かけると、側にきて、
「何か、解りましたか?。」
「いえ、今のところ、あまり大した事は解っていませんが、例の埋蔵金ですか、財宝の話は、会社でも公然の秘密だったみたいですねえ。」
「辺保さん、それはどういうことですか?普通そう言う物は、ひた隠しに隠しておく物じゃあないですか、それが周知の事実だとすると・・・・・・。単に噂だけなんですかね。」
川波は困惑して、辺保恭介に尋ねた。
「ええ、そうですね。でもこの噂は、ひょっとしたら、意図的に流された噂かも解りませんね。」
辺保恭介はそれだけ答えると、腕組みをして何か考え込んでしまった。
「辺保さん、お願いします。力を貸してくださいよ。」
川波は、真剣に懇願した。
「川波係長、一寸、離れの方に行きませんか?忙しいですか?」
「いえ、大丈夫です。」
そう答えると、川波は、辺保に案内されて、離れに上がっていった。
離れは日本間になっており、その座敷で川波は辺保恭介と向かい合って座った。
「辺保さん、この一連の事件の事、何か解ったんですか?あるいは、犯人の目星がついたとか・・・。」
「いや、それは皆目なんですが、おかしな事に気がついたんです。」
「おかしな事・・といいますと?」
「財宝の話が、あまりにもみんなに知れ渡っているんです。普通そんな財宝を見つけたのなら、ひた隠しにすると思うんですが、財宝のことは、会社の連中でさえみんな知っているんです。」
「と、言うことは・・・・。」
「そうです、財宝は最初から無かったのじゃあないかと思います。ただ、中村誠次は、何か不穏な物を感じて、膿を出すつもりで、そんな噂を流したのではないかと思われるんですが・・・・。」
辺保恭介が説明すると、川波は
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