七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第18章 第十八章
池田元久は池田峰子の一人息子であった。
池田峰子は、若いときに中村誠次の父親、中村文吉の家で住み込みの女中をしていた。
住み込みだが、月に一回は休みがあり、外泊を許されていた。
峰子は、休みの度に実家に帰り止まってきていた。
ところが、ある日、峰子は吐き気を催してトイレに駆け込んだ。
文吉の妻春江が、其れを見ていた。
体の具合が、悪いのではないか、と言うことで。
春江は、峰子を医者に連れて行こうとしたが、峰子は、大したことはないと、其れを拒んだ。
数日後、峰子がトイレに駆け込むところを、また春江に見られた。
春江は、今度は、強引に峰子を医者に連れて行った。
医者は、
「おめでとうございます。三ヶ月です。」
と言った。
春江は、自宅に帰るまで一言も口を利かず、帰って峰子に詰め寄った。
「子供の親は、誰だ。」
と、
「子供の親に、あわせろ」

しかし、峰子は、かたくなに口をつぐんだ。
そして峰子は、暇を出された。
しばらくして春江は、峰子が、男の子を出産したと、風邪の頼りに聞いた。
男の子は、元久と名付けられ、峰子は、女手一つで元久を育てた。
まもなく、誠次の父親、中村文吉が他界した。
その峰子も、元久が、高校在学中に他界した。
峰子は、元久の父親が誰かと言うことは、死ぬまで言わなかった。
また、若いころ中村家で女中奉公をしていたと言うことも、元久には言わなかった
警察も今回の事件で、池田元久の出生の秘密を徹底的に調べたが、解らなかった。
 
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