七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第2章 第一章
「・・・・・職業は?」
「便利屋です。」
「便利屋?便利屋とはどんなことをするのんだ?」
「法律にかからなければ何でもやります、何でも屋と言った方が早いかも解りませんね。」
辺保恭介が言うと。
眼鏡の刑事は、机から顔を上げて辺保恭介の方をちらっと見たが、又すぐに目を机に戻し
「主にどんなことをするんだ?」
「はい、家の修理に始まって、家具、電気製品等の修理、庭の管理、切り込み、時には、ペット探しまで、何でもやります。」
「メッキなどもやるのか?」
「メッキはやりません。青酸などは持っていません。」
「なるほど、で、今日はどうして、あの漁港に?」
「先ほども、申し上げた様に、魚釣りに来ました。」
「被害者とはいつ頃からの知り合いだ?」
「あの人とは、今日釣りでたまたま隣り合わせただけです。」
「じゃあ、殺すのは誰でも良かったのか?」
「私は、殺していません。第一、私には、彼を殺さなければ行けない理由が有りません。今日会った、ばかりなのに。」
「じゃあ、どうして殺したんだ。」
眼鏡をかけた刑事は、最初から辺保恭介が殺したと思いこんで、調書を取っている。
「私がどうやって、あの人を殺したと言うんですか?」
「目撃者の話によると、お前は、被害者と二人でジュースを飲んでいたそうじゃあないか。そのジュースの中に青酸を仕込んでいたんだろ?」
「そんなことはしていません。私は殺しなんかしてませんよ。あのジュースは、あの人がくれた物です。」
そこへ、若い刑事が入ってきて、眼鏡をかけた刑事になにやら耳打ちをして出ていった。
「ふむ・・・・・。」
眼鏡をかけた刑事はしばらく考えていたが、
「ジュースからは、毒物は何も検出されなかったそうだ。どうやって、青酸カリを飲ませたんだ?」
「いい加減にしてください。怒りますよ。こういった事件だからと思って、協力してるのに、頭っから犯人扱いですか。」
「違うのか?では、誰が犯人なんだ?」
眼鏡をかけた刑事は、ねちっこく絡んでくる。
名前は川波、刑事一係りの係長をしている。
取り調べでは、川波の右に出る者は居ないと言われている。
川波のやり方は、最初から犯人だと決めつけて、相手の動揺を誘う。
その動揺の中から、話の矛盾を探す。
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