七福神の殺意
七福神の殺意

発行者:豊道 豊
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ジャンル:ミステリー・推理

公開開始日:2013/04/03
最終更新日:2013/04/03 10:48

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七福神の殺意 第1章 プロローグ
「今日は、どちらからおいでですか?」
と、辺保が訪ねると、
「私は、地元、と言っても山之口からなんですけど、ご存じですか、山之口を?」
「私は、大分からなんで、こちらの方は一寸分かりませんねえ。」
「実は先日、大分の釣り場で、宮崎から来られてる方に合いましてね。」
「此処が時々大物がでると言う話だったので。」
「それじゃあと、勇んで来たんですが、私は全くだめですねえ。」
「そうですか、大分からですか、それは又遠い所から、・・・・・ぐ・・・がは・・。」
男はそこまで言いかけて、一端両手で喉をかきむしるような仕草をしたかと思うと、片手を前に尽きだし空中をつかむような格好で、そのまま倒れた。
辺保がすぐに、抱え起こし
「もしもし、どうしたんですか。」
「おい!しっかりしろ、おい!・・」
男は、白目をむき、口から血の泡を吐いて、すでに事切れていた。
口からは、アーモンドのような臭いが、漂っていた。
辺保恭介から、百十番通報を受けた宮崎南警察署は、刑事一係りが捜査に向かった。
犯罪は初動捜査が第一である。
初動捜査の善し悪しで、犯人の検挙率が変わる。
宮崎南署刑事一係りは、川波良清と言う係長以下九名の若手刑事達が居る。
南署の精鋭達であった。
その刑事一係りが、青島の漁港に急行した。
 
 
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